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映画「ティファニーで朝食を」感想

2016年 10月13日 00:05 (木)

昔観たときは白黒だったように記憶してます。冒頭の歩きながらクロワッサンを頬張るオードリー・ヘプバーンが印象的でした。


ティファニーで朝食を
映画「ティファニーで朝食を
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初見はまだまだ若い頃、ひょっとしたら学生だったかもしれない。
人生の機微なぞ理解できない、ひよっこだった私には、この作品の価値が良くわかりませんでした。
ヘプバーン演じるホリー・ゴライトリーは、田舎を飛び出してきたエンコー少女(既に少女という年齢ではない?)です。
そんなホリーに惹かれるのが、年上女性の囲われ者で小説家を目指すポール。

この二人の設定は、まんま「闇金ウシジマくんPART2」のアヤカとレイのようじゃありませんか。
一見爽やかでロマンチックな筋立てのようですけど、現代に置き換えてみると、まぁなんとキワドいことでしょう。
元々このホリーはマリリン・モンローが演じることを想定してのキャラだったとか。
もし想定通りマリリンだったら、いくらか生々しい作品になっていたような気がします。

闇金ウシジマくんのアヤカとレイとは違い、ラストは極ごくハッピーエンド。
自由奔放さの裏には寂しさが潜んでいる、そのことをヘプバーン作品らしくマシュマロのようにふんわりと甘く味付けして教えてくれる、不朽の名作です。

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テーマ : 映画感想
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映画「オールウェイズ」感想

2016年 02月17日 00:05 (水)

2度目の観賞です。ファンタジーのスピルバーグ、これはあくまでも私の個人的な見解。ヘプバーンファンならこの作品は必見でしょう。ラブロマンスに留まらない、親しい人との死別の悲しみを乗り越えるドラマ、という普遍的な物語だと思います。


オールウェイズ
映画「オールウェイズ
作品情報



宵乃さん主催のブログDEロードショーへの参加です。今回のお題はファンタジーということで、これを選びました。宵乃さんのブログ『忘却エンドロール』はコチラ
スピルバーグの作品には、必ず鏡以外の何か(窓ガラスであったりピカピカの車のボンネットであったり)への映り込みのシーンが必ず一つは出てきます。
この作品の場合は、飛行機の計器類のガラスに映り込むヒロインの顔でした。

以下、ネタばれ気味にざっっっくりとしたストーリーを紹介すると、

飛行機による山火事の消化活動をしているパイロットのピートは、ドリンダの誕生日にプレゼントを用意しサプライズパーティを開いて、彼女の愛を獲得します。
ピートの仕事は危険な物だからと、消防学校の講師へ転職を勧めるドリンダ。
ケンカしつつも話し合いがついた矢先、すぐさまピートは火災現場へと向かうことに。
現場で相棒アルのピンチを救ったピートでしたが、今度は自分の機が爆発、帰らぬ人となります。

その後天国でハップという名の天使に会い、新米パイロットのテッドにインスピレーションを与える(背後霊になるってことですな)という命を受け、地上に戻ってきたピート。
ところが、あろうことかテッドはドリンダに一目惚れしてしまうのでした。
ピートのことが忘れられないドリンダ、ドリンダに一途につくすテッド、そんな二人の様子に苦悶するピートは・・・。
【以下略】


とまぁ、死に別れた恋人に未練たらたらなユーレイ男というありがちな筋立てです。
日本公開時が「ゴーストなんたら」という良く似た作品と重なってしまったためか、興行的にはあまり良くなかったらしい。

作品要素としてはラブロマンスが40%、ユーレイファンタジー30%、消防飛行士のアクション30%といったところでしょうか。
火災現場に突っ込んで行く飛行機の映像は迫力があります。ちょっとヤリ過ぎと思えるくらいに。
なので要素が盛りだくさんという見方もありますが、裏を返せばポイントが若干定まってないようにも感じられるんですわ。

また余計なお世話かもしれませんが(笑)ラブロマンスメインにしては、主人公のピートがいくらか年がいってるのがマイナスとも思えるの。
ただしテッドがその分男前ですけどね、若くて背が高くて、人間の器もかなり大きそうで。
ピートの話ばかりするドリンダのことを、だまって暖か〜く見守っているテッドの姿は、本当に素敵でした。
包容力があって落ち着いていて、私はピートより絶対テッドの方がタイプです。

一回目に観た時には、ドリンダが無理やり飛行機で飛び立つというラストの行為が、トンデモ女の意味不明なわがままにしか思えなかった私。
2度目の今回は少し見方が変わりました。彼女はピートと一緒に飛びたかったのかもしれないと。
序盤にドリンダとピートが口喧嘩をする場面で「私も一緒に飛びたいのよ」という台詞がありましたから。

何かに導かれるようにして飛行機に飛び乗り(ドリンダは貨物飛行機ライセンスはある)ピートと同じ消火活動をすることで、彼の気持ちを知ろうとしたようにも見える。
ひょっとしたら、すぐ傍らにあるピートの存在を感じていたのかも。
ピートは「愛してる」という言葉を聞かせてはくれなかったけれど、ピートに「愛されていた」ということを確信することができた、そのために必要な行為だったのかな、と。

結末は特段どんでん返しがあるワケでもなく、予想通りに終ります。
ピートの死を受け入れ新しい未来に踏み出すドリンダと、それを見守るピートが本当に切ない。
名曲「煙が目にしみる」が見事にマッチしていました。

ピートを地上に帰らせる天使ハップを演じているのがオードリー・ヘプバーンです。
これが彼女の遺作となったのですが、その最後の役が天使というのは、本当にオードリーらしい。
スピルバーグのたっての頼みに応じての出演とのことで、まさにグッジョブ!スティーブンです。どんだけ上から目線なのよ私。笑

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不朽の名作「ローマの休日」感想

2016年 01月03日 00:05 (日)

世界を魅了した男前映画の次は、映画界を代表する美女の作品です。娘二人と一緒に観賞しました。その美しさにタダただ嘆息するばかり。以下実況中継風にお送りします。


ローマの休日
映画「ローマの休日
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romanholiday2.jpg

チョービジン!
デコルテがキレ〜イ!



romanholiday1.jpg

うわ、パッツン前髪・・・
これだけ美人なら、どんな髪型でも似合うよ



romanholiday4.jpg

ウェストほっそ〜い!
ひらひらしてるスカート可愛い〜!



romanholiday3.jpg

おおっっっ!これがかの有名な真実の口のシーンね!
驚き方が真に迫ってるわ〜



romanholiday5.jpg

ヘプバーンは本気でグレゴリー・ペックに驚かされたらしいよ
マジで?



romanholiday6.jpg

髪飾りおもしろ〜い
アシンメトリーだ
あんたアシンメトリー好きだよね




以上、世紀の名作の軽薄感想、失礼しました〜。

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オードリー・ヘプバーン主演「マイヤーリング」観た

2015年 06月01日 00:05 (月)

マイヤーリング
(C)1957 Showcase Productions,Inc. (C)2009 Films Around the World,Inc. All Rights Reserved.
映画「マイヤーリング
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前々から気になっていた作品です。たまたま楽天レンタルの新入荷作品のページでみつけ、すぐさまレンタルしました。白黒で画像も音もすこぶる悪いのですが、なんとこの作品、元は1957年アメリカのテレビの生放送のドラマだったとか。ブラウン管の画面をフィルムで撮影した物がかろうじて残っていて、それを復元した作品だそうです。

そういういきさつはさておき、物語は大帝国の皇太子が思うようにならない自分の身を嘆き、唯一自分を慕ってくれる17歳の男爵令嬢と心中するという筋立てです。「私に近づく者は皆何かしらの見返りを期待している。本当の私を愛してくれる人などいない云々」というのは、どこの国の王や王子にもありがちな嘆き。そういうありがちな筋立ての夢物語かと思いきや、なんとこの話は実話なんですね〜。すごいですね〜。恐ろしいですね〜。

さらには、皇太子役のメル・ファーラーと男爵令嬢役オードリー・ヘプバーンは、撮影当時夫婦だったという、これまた驚きの事実も隠されている(いや別に隠してはいないか)という一粒で二度美味しい作品です。できれば邦題は「マイヤーリンク」と最後のGの音は濁らない表記にして欲しかったな、というどうでもいい要望でこの記事を締めたいと思います。

マイヤーリングもマイヤーリンクもさして変わらんじゃん、と思う方も思わない方も、どうかこちらを↓ポチッとしてくださいませませ。

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ヘプバーン主演「パリで一緒に」1963年

2014年 12月07日 13:47 (日)

パリで一緒に
映画「パリで一緒に
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まさかオードリー・ヘプバーンがこんなにベタなドタバタコメディをやっていたとは、驚きでした。でもとても面白い、これはやはりヘプバーンの魅力に負うところが大きいんでしょうね。あざとさを全く感じない、品の良さのあるコメディ作品なんて、最近あまり見かけないのでとにかく新鮮でした。

「首筋にかみつくなんて、狼男なの?」の台詞には、笑うつもりもないのに、思わずプっと吹き出してしまいましたよ。笑いをとろうとしているようには見えない自然なボケ、まさに天然ボケとでも言うのでしょうか。いや、ボケという言葉を世紀の大女優に使うのは適切ではない。ここはやっぱり天真爛漫さ、が一番似合っている形容かと思います。

ファッションとか、脇役の豪華さ(マレーネ・ディートリッヒが本人役で出ている)とか、色々見所はありますが、私が一番目を見張ったのはヘプバーンの体の動きの美しさです。ブランデーグラスを手にしたまま、ソファに寝転がるシーンがあるのですが、グラスのブランデーがほとんど揺れません。ソファの肘掛けの部分に座った状態から、お尻を座面に滑り降ろして横になるのに、です。まるで曲芸師か雑技団の人の動きのようで、その体の柔らかさに驚かれました。さすが元バレリーナだけあります。

また、おひきずりの青いナイトガウンを着て、部屋を横切る様はまさにお姫様のよう。役柄としてはタイピストという職業婦人なのですが、こういう演出でヘプバーンの魅力が余すところなく発揮されていて、随所に彼女への愛が感じられる、本当に良い作品だと思います。

ラストにヘプバーンが着ているベビーピンクのワンピースの似合わなさ加減も良いです。似合わない服を着て、似合わない男とデートしているヘプバーンを、主人公が奪い去ってハッピーエンド。こういうベタなラブストーリーの結末も、全く嫌みを感じません。オードリー・ヘプバーンの偉大さを再確認した110分でした。

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オードリー・ヘプバーンの「初恋」 1951年

2014年 11月27日 17:40 (木)

初恋
映画「初恋
作品情報



原題は「SECRET PEOPLE」というこの作品。ヘプバーンがバレエを踊るシーンが見られるというので借りてみました。結構ボンキュッボンなプロポーションで、くるくる回るヘプバーンの姿が眩しいです。かの名作「ローマの休日」の直前の作品とのこと。役柄としては脇役ですが、その透明感あふれる天真爛漫さが存分に味わえます。

舞台は第二次大戦直前のロンドン。どこかラテン系とおぼしき国から、政治犯の娘として父親の知り合いを頼って母国を逃れてきた姉妹の物語。物語序盤で、既に父は独裁者に殺されたことが明らかになります。けれどもその事実を幼い妹ノラ(ヘプバーン)には隠し、ロンドンで生きていこうとする姉マリアが主人公です。

マリアには反政府活動の同志でもあったルイという恋人がいました。ロンドンに逃れてから7年後、マリアはルイに再会します。マリアの恋心を利用して、さりげなく活動への協力を要求するルイ。何も知らない可愛い妹を巻き込みたくないマリア。折も折、父の敵の独裁者がロンドンにお忍び旅行にやってきます。マリアとノラの運命や如何に?!

と、まぁ、いくらかサスペンスタッチの物語は、ヘプバーンのネームバリューなしでも十分観賞に堪えうる作品です。親の敵討ちだとか、独裁者の暗殺だとか、いつまでたっても人間の愚かな行いは止むことはないのかと、少々陰鬱な気分になってしまうんですけどね。けれども結末がはっきりと描かれている訳ではないので、マリアとノラは幸せになったのだと、私は前向きに解釈しました。

けどタイトルが「初恋」ってのが、かなり無理矢理こじつけた感があります。いつの間にノラは恋をしてたの?そんな描写どこにもなかったと思ったんだけどなぁ。原題のSECRET PEOPLEってのは地下組織とか、そんな意味ですかね。それはそれで逆にストレートすぎるか。難しいところだわ。

私がレンタルしたのは↓こちらのデジタルリマスター版です。ジャケットのヘプバーンの写真が上のと全然違うんですけど。アレ↑じゃまるでホラー映画みたいじゃないですか。それでタイトルが「初恋」・・・どういうセンスなんだか。

hatukoi.jpg

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