ブルー・レクイエム
2022年 09月25日 22:46 (日)
陰陽師2作品まとめ鑑賞
2021年 09月28日 00:53 (火)
2作品とも一度は見たことあると思ったんですけど、2の方はほとんど覚えていませんでした。
1の方は、真田広之がカッコよかったなぁ、という感想を覚えていたので今回も全く同じ。
彼一人だけ醸し出すオーラが、他のキャストと全く違うんですよ。
主演の野村萬斎は、この作品が映画の初主演ということで、まだまだ未熟な感じ。
助演の伊藤英明に至っては、絵に描いたようなダイコンだし。
敵役が良くないと主役は引き立たないもんですが、この作品は明らかに敵役が主役を喰っちゃってます。
特に後半のアクションパートなんて、もう完全に真田広之の独壇場ですよ。
乱れた長髪で「ミカド〜、ミカド〜」と帝を探し回る、その傍若無人な態度にはしびれます。
眉間につき刺さった矢に動じることなく、いとも簡単に投げ返す姿は本当にカッコいいし。
そして何より、最後の最期の姿(下の写真↓)も見事でした。
陰陽師2の方では、野村萬斎は少しこなれて来ていたように思います。
伊藤英明は相変わらずダイコンでしたが。
敵役の中井貴一をはじめとして、私の大好きな伊武雅刀や、古手川祐子などの脇役のぬかりはありません。
けれど一番驚いたのは、深田恭子と市原隼人の年齢差です。
この二人は姉弟という役どころだったのですが、実年齢でも市原隼人の方が5歳年下なんですね。
深田恭子は1982年生まれ、なんとフカキョン来年40歳 !
そして市原隼人が1987年生まれ、思ったより若い !
フカキョンは登場した瞬間わかりました。
21歳くらいのフカキョンが本当にカワイイの !
続いて登場の市原隼人、16歳くらいの彼もまた可愛いんだコレが !
で、この二人どちらも顔立ちが整っているもんだから、市原隼人があまりにフカキョンに似ているように見えてしまって。
最初(2度目かな?)の登場の時、思わず私はフカキョンの二役かと勘違いしそうになりましたよ。
作品の出来でいうと、陰陽師2の方が平均値が高いような気がします。
陰陽師1は真田広之が突出し過ぎているので。
いずれにしてもカッコいい真田広之と、可愛いフカキョン&市原隼人が見られて満足なのでありました。

アケオメコトヨロ2020
2020年 01月12日 21:07 (日)
初夢の前にまずは2019年最後の夢の話をしましょうか。
それは大掃除の最中にGブリの遺骸を発見して、びっくりワタワタおおわらわするという物です。
ただしその遺骸は折り紙でできたようなオモチャのような物だったので、目覚めてから思い出した時に「そんなに驚くようなことないじゃん」と自分で自分にツッコミを入れました。
実はこの夢にはちゃんと前段があるのです。
我が家ではGブリはめったに出ません。
これまでのところ年に一匹と決まっています。
それもだいたい夏の終わり、少し涼しくなってから現れていました。
ところが2019年は割と早いうちに出現したので、私は姿を見た翌日にGホイホイを家の中に仕掛けたのであります。
そうしてそのホイホイを大掃除の時に処分したのですが、その際中身を確認しようかどうか迷った挙句、結局のところ確認しないままゴミ袋に投入したのでありました。
その後に見たのがオモチャゴキブリの夢なのです。
つまりあの夢の意味するところは・・・・・、ま、御想像にお任せしますわ。
と、これまでも初夢話の前段でありますよ。
私が見た初夢は、空飛ぶバイクのような物が頭の上を飛んで行くのを見送る、という物でした。
場所はなんとなく渋谷の街っぽかったです。
実は年末年始にアクション映画をたっっくさん観たんですわ。
写真のソフトリリースされたばかりのワイスピに始まり、リュック・ベッソンのTAXiシリーズ、それにブラックパンサー、などなど。
そりゃ見ますよね、近未来の空飛ぶバイクの夢を。
場所が渋谷ってのも、東京メトロ銀座線のホームが移動して新しくなった、というニュースを見たのが関係しているように思います。
これほど思い返して楽しい夢だったのは、一富士二鷹三茄子に次ぐくらい、私にとっては前例がないほど良い物です。
なんだか今年は良い年になるような気がしております。

レゴバットマンが最もメンドクサイ
2018年 04月30日 00:05 (月)
私がバットマンてちょっとステキかもと思ったのは「レゴムービー(初見の感想はコチラ)」に登場した彼を見た時でした。
今回記事を書くためにレンタルしたのは、昨年劇場観賞した「レゴバットマン ムービー(初見の感想はコチラ)」と初見の「バットマン・ザムービー ヒーロー大集合」の2つ。
他にもバットマンの出てくるレゴムービーが沢山あるので、できれば全作観てみたいです。
一番の楽しみはお着替えタイム(自分1人のファッションショー)というナルシストでありながら、一番怖いのはヘビピエロというお子ちゃまな性格の、お金持ちおぼっちゃまのレゴバットマン。
でもそれが可愛いんですよ、だって彼はレゴなんだもん。
何よりこのレゴバットマンはとっても表情が豊か。
ブルース・ウェインの時よりもバットスーツを着ている時の方が全身で感情を表現してくれるので、わかりやすくてキュートでたまりません。
宿敵ジョーカーから「最大の敵であるオレ様がいないと困るだろ?」と言われ「誰が最大の敵だって?お前のことなんて何とも思っていない」としれっとレゴバットマンは言い放ちます。
ところがジョーカー一味が刑務所に入ってゴッサムシティから犯罪がなくなってしまうと、することがなくなった彼は食欲まで落ちちゃうんですわ。
考えたら確かに戦う相手がいないとバットマンの存在意義はなくなるんですよねぇ。
自分がバットマンであることを思い悩む実写版ブルース・ウェインであれば、敵がいなくなるとハッピーになるのでしょうけど。
レゴバットマンのブルース・ウェインは自分がバットマンであることに悩んでいるフシはありません。
むしろバットマンであることを楽しんでいるように見えます。
そういうところが可愛くて魅力的に感じるのかも。
だからレゴバットマンはメンドクサイのが可愛いんです。
「レゴバットマン ムービー」にちらっと出てくる1966年の実写版バットマンがなかなか面白そうだったので、こちらも観てみようと思います。
さらにさらに楽天ポイントの期限が迫っていたのでサクッとこの「レゴバットマン ムービー」のBlu-rayを買ってしまいましたよ。
なんだかんだですっかりバットマンにはまってしまった私、しばらくバットマン熱にうなされそうです。

続々・バットマンてメンドクサイ
2018年 04月29日 00:05 (日)
今回見直したのは「バットマンvsスーパーマン(初見の感想はコチラ)」と「ジャスティス・リーグ(初見の感想はコチラ)」です。
この2作は続き物だったんですね。
というか実はもう一つ「マン・オブ・スティール」からも続いていたんだそうです。
あ゛〜〜こんなとこにもメンドクサイ要素が・・・・とちょっと感想を書くのにくじけそうになったんですけど、頑張って続けます。
まずベン・アフレックバットマンの年齢設定についてです。
作中で執事のアルフレッドが「ペンギンたちと戦っていた頃が懐かしい、20年前とは変わりすぎた」というような台詞を口にしています。
敵のペンギンが出てきたのは1992年の「バットマン リターンズ」です。
それから20年後というと2012年くらいということになります。
それってつまりノーラン三部作の時期と同じくらいになりません?
私はてっきりベン・アフレックバットマンはクリスチャン・ベールバットマンのその後の姿かと思っていました。
その理由の第一としてベンアフバットマンは、いくらか若さに乏しいような気がするから。
良く言えば落ち着いている、悪く言うといくらか疲れがたまっている、そんな人間のような印象を受けたんです。
クリスチャン・ベールバットマンの年齢設定はラストを迎える時が38歳だそうです。
見た目はそれ相応に見えますが、中身がアレですからすごく未熟な人間のように私は感じていました。
まぁ30歳から8年も引きこもってたんじゃ未熟にもなりますわな。
「ジャスティス・リーグ」の中でバットマンにスティーブ・トレバーのことを尋ねられたワンダーウーマンが怒り始めるというシーンがあります。
この時のバットマンがノーラン三部作のバットマンを引き継いでいるとしたら、これはとても興味深いエピソードになると思うんですよ。
愛する男性を失った経験を持つワンダーウーマンと、愛する女性を失ったバットマン。
本来ならその痛みを共有できるはずなのに、もし単に興味本位でバットマンがスティーブ・トレバーのことに触れたのだとしたら、このバットマンはサイテー野郎です。
でも私は、興味本位ではなく実は自分も同じ経験をしているとバットマンはワンダーウーマンに伝えたかったんじゃないか(でもうまく伝えられなかった)と思いたい。
何しろメンドクサイ人間関係こじらせおぼっちゃまブルース・ウェインであるバットマンは、そう簡単に本音を口にできる男じゃありませんから。
設定上の時間経過はどうあれ、年齢を重ねて酸いも甘いも噛み分けられる人間に成長した(であろう)ベン・アフレックバットマンが割と素敵に見えたのは、私が老け専だからというのを割り引いてもアリじゃないかと。
ベン・アフレックのバットマンはなぜあんなに無精髭ボーボーなのか、それは彼が人間であるから、マスクをかぶって戦っているうちにヒゲが伸びてきてしまった、つまり時間経過の長さを表しているのかもと思い至りました。
最初にあのヒゲ面を目にした時には(上の写真↑にマスクをかぶせるとヒゲの部分だけしか露出してないことになる)さすがの私もちょっとかな〜り引いてしまいましたけど、今回じっくり彼のことを観察してみるとそう悪くはないかもと感じるようになっています。
新しいバットマン単独作品はどうなっているのでしょうか?
是非ぜひ主演はベン・アフレックでお願いしたいです。
でもね、私がバットマンて案外いいなと思ったのはレゴムービーで見た彼だったので、私の一番タイプのバットマンはレゴの彼だという身も蓋もないことを記して、これでメンドクサイ実写版バットマンの感想を終わりにしたいと思います。
次回はとってもキュートなレゴバットマンについてですよ。
<これはこれでキュートですけど私的にはヒゲが欲しかったかな>

続・バットマンてメンドクサイ
2018年 04月28日 00:13 (土)
以下思いきりネタバレしているのでノーラン三部作「バットマン ビギンズ」「ダークナイト」「ダークナイト ライジング」を未見の方はお気をつけください。
「バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲」ではジョージ・クルーニーがパットマンを演じています。
バットマンというのは大富豪のブルース・ウェインが自分で開発したバットスーツを着て悪いヤツらをやっつける、いわば遠山の金さんみたいなキャラです。
バットマンのスーツを着てしまうと、中身はどういう人間かは無関係。
スーツを脱いだブルース・ウェインの時の人間性がバットマンの人間性となります。
ジョージ・クルーニーのバットマンが何故面白くなかったのか、それはジョージ・クルーニーが男前すぎたから、だと私は考えています。
つい先日私は、現代の俳優の中で理想とされる顔かたちに最も近いのはジョージ・クルーニーであるというネットニュースを目にしました。
クリスチャン・ベールがイケメンでないとは言いませんよ。
でもクリスチャンのファンの方には申し訳ありませんが、見目麗しさでジョージ・クルーニーにはかなわないと思うんですわ。
そんなジョージ・クルーニーが大富豪ブルース・ウェインを演じると、あまりにサマになりすぎて面白くないんです。
しかもこのブルース・ウェインはバットマンであることに何の迷いもなく、堂々としていて、見方によっちゃイヤミにも思えるくらい。
男前でお金持ちで独身のスーパーヒーローなんて、非の打ち所が無さ過ぎてある意味人間離れしているような存在じゃ〜ありませんか!!!
でも彼はまぎれもなく人間なんですよ、そこいらのリアリティが足りないんです、このジョージ・クルーニーのバットマンは。笑
一方でノーラン三部作のブルース・ウェインは正義の味方なんだかどうだかわからないバットマンをしていることに悩みます。
ウジウジ悩みすぎてメンドクサイんです。
ブルースは両親を目の前で殺されたトラウマを抱えているのですが、まずそのトラウマを克服できていないのを基本メンドクサイとしましょう。
ブルースがバットマンであることを知っているのは、彼の育ての親兼執事のアルフレッドの他にほんの数人のみ。
そのうちの一人が幼なじみであり友人以上恋人未満の女性レイチェルです。
彼女は清廉潔白さで支持されている地方検事ハービー・デントという男性と恋仲にあり、いわばブルースとは三角関係なわけです。
けれどもブルースがバットマンであることを知ったレイチェルは、彼の思いを知り二人の男性の間で揺れ動くんですわ。
最終的にレイチェルはハービーを選びブルースへ別れの手紙をしたためます。
ところがところが、レイチェルとハービーは二人揃って悪者ジョーカーに捕らえられバットマンに対する人質となってしまうのです。
普通のヒーロー物語だとこういう時の人質は助かるのが定石なんですが、この「ダークナイト」はヒーロー物語ではないので、なんとこの人質は二人とも助からないというオチ。
こうして大切な人を救えなかったとウジウジ後悔するという、バットマン2つ目のメンドクサイのできあがりとなります。
ブルースが愛する女性を救えなかったことでウジウジ悩んで引きこもること8年が経った後から「ダークナイト ライジング」の物語が始まります。
なんとその8年の間に親から継いだウェイン産業を乗っ取られそうになるわ廃業に追い込まれそうになるわと、経営者としての手腕の無さを発揮してしまいバットマンのメンドクサさ倍増です。
これだけメンドクサイ案件を抱え込みながら、何がどうしてそうなったのか理解できないままノーラン三部作バットマンはラストにめでたしメデタシとなるんです。
核爆弾(だったかな?)を遠く離れた海に放り出して無責任ゴッサムシティの危機は回避され、主人宛の手紙を勝手に読んだ挙げ句燃やしてしまったトンデモ執事アルフレッドは呑気に隠居し、女性の趣味の良くないブルース・ウェインはちゃっかりキャットウーマンみたいな女性とできちゃって・・・と、まさに竜の頭と蛇の尾でノーラン三部作バットマンは幕を下ろすのでした。
この三部作を見終わった後は、あれだけのメンドクサイ案件にイライラしたこっちがバカをみたような気分になりましたよ。
と、ここまで書いて俳優重視で映画を観る派の私はハタと気が付きました。
このノーラン三部作ってクリスチャン・ベールファンのための作品だったのでは?!ということに。
彼のファンならウジウジ悩んでいるブルース・ウェインの姿に萌え♡キュン♡となるに違い有りませんものね。
その観点からするとジョージ・クルーニーのバットマンも、もう少しウジウジしてくれたら、より魅力的になったのかもなぁなんて思ったりなんかして。
せっかくの世紀の男前超絶イケメンがもったいないこと甚だしいと、今改めて感じましたわ。
ところで、最新のバットマンはベン・アフレックが演じています。
今のところ彼のバットマンはDCエクステンドッド・ユニバースという様々なキャラが登場する作品内でしか見られません。
実はこのベン・アフレックのバットマン、私はなんと三作全て劇場観賞しております。
がしかし、どういうバットマンだったのか、私の目当てはスーパーマンだったので、全く記憶になくて。
仕方ないので今回レンタルで見直してみることにしました。
以下、長くなるので続きは次回へ持ち越しです。

バットマンてメンドクサイ
2018年 04月27日 00:05 (金)
今回最初にまとめて観たのは以下の7作品
A「バットマン」(1989)バットマン役マイケル・キートン
B「バットマン リターンズ」(1992)バットマン役マイケル・キートン
C「バットマン フォーエバー」(1995)バットマン役ヴァル・キルマー
D「バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲」(1997)パットマン役ジョージ・クルーニー
E「バットマン ビギンズ」(2005)バットマン役クリスチャン・ベール
F「ダークナイト(2008)バットマン役クリスチャン・ベール
G「ダークナイト ライジング」(2012)バットマン役クリスチャン・ベール
まず始めに私がどれを観たことがあるのか、なんですけど。
7作まとめ観賞を終えて見覚えのあるシーンが一つだけあったので、それだったんじゃないかと。
執事アルフレッドの持って来たスープを一口飲んでバットマン(ブルース・ウェイン)が「冷たい」と言うと「ヴィシソワーズでございます」とアルフレッドが返すんですよ。
これはF「ダークナイト」の冒頭に出てくるシーン。
ここで私は、バットマンはヴィシソワーズのことを知らなかったのね、と思ったことを覚えてるんです。
また随分前にヒース・レジャーのことを調べていてこの「ダークナイト」に出ていたと知り、これ観たけどジョーカー役のあんな濃い〜いメイクしてたんじゃ誰だかわかんないわ〜、と思ったことも覚えてます。
でもね、覚えている内容は前述の通り、ヴィシソワーズのことだけだったんですわ。
つまりこの7作ほぼ初見と言っていいでしょう。
そもそも「ダークナイト」だけ観るってどーよ、と自分で自分にツッコミ入れたくなりましたもん。笑
ご存知の方はご存知でしょうけど、この「ダークナイト」はノーラン監督三部作の二作目です。
ひょっとしたら「ダークナイト」公開前(2008年8月9日)に「バットマン ビギンズ」のテレビ放映があった(フジテレビ系2008年8月8日)のでそれを観てから「ダークナイト」を劇場まで観に行ったのかもしれません。
でも「バットマンビギンズ」の方はまったく何一つ見覚えがありませんでした。
正直この「バットマンビギンズ」が前半すごーくつまらなくて、途中で観るのを止めようかと思ったくらいですから。
何がどうつまらないかって、ただただ説明台詞と説教臭い言葉の応酬で観ていてウンザリしたんです。
肝心のバットマンが出てくるまで一時間以上かかるんですよ。
ビギンズということでブルース・ウェインがどうしてバットマンになったか、が物語の中心だから、それは仕方ないことではあるんですが。
つまらない台詞をくどくど聞かされることが大嫌いな私にとっては、苦痛の一時間でしかありませんでした。
今回ようやくノーラン三部作を全部観て感じたんですけど、3つのうち一番面白かったのは「ダークナイト」です。
これだけ観ても面白かったんじゃないか、いやむしろ他の2つは観ない方が良かったのかも、とすら思っちゃいましたよ。
三作目「ダークナイトライジング」は半分流し見で、細かい部分は把握しきれないまま結末のメデタシめでたしまで漕ぎ着けたんですわ。
この記事のタイトル「バットマンでメンドクサイ」というのは、以下の3つの理由からです。
(1)バットマンシリーズがテレビやらアニメやら色々ありすぎて、それらを把握するのがメンドクサイ。
(2)登場人物が多過ぎる上に諸々の設定も訳がわからず、どこまでアメリカ社会をなぞっているのか、その世界観がなかなか理解できなくてメンドクサイ。
(3)最もメンドクサイと思ったのは、ノーラン三部作のブルース・ウェインの人間性。ホントこのノーラン三部作のブルース・ウェインはメンドクサイ男なんですわっっっ!!!
我が国のなんちゃってアニメ「DCスーパーヒーローズvs鷹の爪団(感想はコチラ)」に出てくるバットマンはこの三部作のバットマンをベースにしているというのが良くわかります。
三部作以前のバットマンだと、あんなにメンドクサイ人間関係こじらせお坊ちゃんにはならないはず。
何がどうメンドクサイかを語るとネタバレになってしまうので、とりあえず今回の7作品まとめ観賞総括をしておきます。
7作品のうち一番面白かったのはC「バットマン フォーエバー」(1995)だと思います。
次がF「ダークナイト(2008)でしょうか。
D「バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲」は脇役が良くてそれなりに面白かったんですけど、どういう訳だかバットマンがカッコ良くないんです。
あのジョージ・クルーニーがバットマンを演じているというのにですよ!?
バットマンに手を出そうかどうか迷っている人には、まず「バットマン・フォーエバー」から観ることをオススメします。
次に「バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲」でジョージ・クルーニーのサマになりすぎているお金持ちおぼっちゃまブルース・ウェインを堪能してから、メンドクサイのを覚悟の上で「ダークナイト」に進んでください。
え?ジョージ・クルーニーのバットマンはカッコ良くなかったんじゃないかって?
そこに関してはノーラン三部作バットマンのメンドクサイにつながっているので、次回に詳しく述べたいと思います。
バットマン関連の記事は4回続く予定、でもまだ2回分しか書き終ってない〜〜汗。

ラブラブ♡スーパーマン
2018年 01月31日 00:05 (水)
<私にとってスーパーマンはやっぱりこの人クリストファー・リーブ>
今回まとめて観たのは以下の5作品
スーパーマン 1978 クリストファー・リーブ
スーパーマン2冒険篇 1981 クリストファー・リーブ
スーパーマン3電子の要塞 1983 クリストファー・リーブ
スーパーマン4最強の敵 1987 クリストファー・リーブ
スーパーマンリターンズ 2006 ブランドン・ラウス
記事タイトルのラブラブってのは、私のスーパーマンへの思いだけの言葉ではありません。
スーパーマンの彼女ロイス・レーンへの思いも含まれています。
いやはやこのシリーズって実はものすご〜くロマンチックなラブストーリーだったんですね。
1作目の手をつないで空を飛ぶスーパーマンとロイスのくだりなんて、も〜〜まさに萌えキュンですわ。
2作目でスーパーマンは自分がクラーク・ケントであることをロイスに白状します。
ロイスもなんとなくそれを勘付いていたので、お互いの気持ちを確かめ合いめでたく二人は結ばれるんですけど、なんとスーパーマンは自分の特殊能力でロイスのその記憶を消してしまうんですよ。
クリプトン星人の両親からスーパーマン(クリプトン星人の名前ではカル・エル)は全ての地球人を等しく愛するように、と教わったようです。
そのことでスーパーマンはロイスを特別な存在と感じていることに罪悪感を持っているのでしょうね。
そういう悩める彼の姿も見ていてキュンキュンしちゃうの♡
でもね、このロイスからの愛を得られたことを確かめると、それをなかったことにする、というのは彼にとってはとても懸命な判断なのでは、と私は感じたんです。
何故ならヒーローというのは愛する人を人質にされ窮地に陥る、というのが鉄板だから。笑
愛する人が誰であるのかわからなければ敵も人質をとることができないでしょ?
恋愛物語ではしばしば記憶喪失というエピソードが出てきますけど、ある意味それを逆手に取ったような展開ですよね。
つくづくヒーローってのは孤独でなければやっていけない存在なんだな、と感じました。
5作目のリターンズというのは興行成績があまり良くなくて、ブランドン・ラウスの演じるスーパーマンはこれ一作なんですけど。
私は作品内容がむしろ一作だけでちょうど良い位置づけになっていると思いました。
前述した、ヒーローの愛する人は誰だかわからない方が良い、という観点からするとパパスーパーマンなんて有り得ないもの。
参考までに最近のヘンリー・カヴィルのスーパーマンの感想を以下にリンクさせておきます。
「マン・オブ・スティール」の感想はコチラ
「バットマンvsスーパーマン」の感想はコチラ
「ジャスティス・リーグ」の感想はコチラ

マッドマックス4作いっき見
2018年 01月30日 00:05 (火)
マッドマックス 1979
マッドマックス2 1981
マッドマックス サンダードーム 1985
マッドマックス 怒りのデス・ロード 2015
1作目を観たことははっきりしてました。
ラストに足を引きずりながら歩くマックスの姿が痛そうでつらそうで、正視できなかったことをよく覚えてますから。
2作目もなんとなく見覚えがあります。
あの自転車にプロペラがついたような乗り物オートジャイロが実際に存在すると知り、心底ゾゾゾゾっとしましたもの。
高所恐怖症の私にはあれに乗ろうと思う人の気がしれませんわ。笑
3作目はおそらく初見でしょう、正直あんまり面白くなかった。
途中かなりウトウトしちゃいましたよ。
サブタイトルにサンダードームとついてますけど、そんなにサンダードームが重要な役割を果たしているようには思えませんでした。
どちらかといえばピーターパンの世界のような、子どもばかりの村の物語が中心なんじゃないかというのが私の感じたところです。
4作目は確かに噂通り面白かったですわ。
この作品の主人公はマックスではなくてシャーリーズ・セロン演じるフュリオサじゃありません?
何せ原題がFury Roadなんだもん。
それにマックスは輸血袋としてつながれてるだけで、ほとんど活躍しませんし。
1作目から2作目への作品テイストの変化は本当にびっくりですよね。
荒廃した世界で車の燃料を奪い合うという視点が、その後の多くのフィクションに影響を与えている伝説の作品というのも納得です。
3作目では水資源が、そして4作目は資源としての人間が重要な役割を果たしています。
次の作品ではどんな物が資源として奪い合われることになるのか気になるわ〜。
次こそは劇場で観てみようかな。

新旧サブリナ対決 私的には新作に軍配
2016年 12月23日 13:53 (金)
旧作「麗しのサブリナ」1954年
左からライナス、サブリナ、デビッド
新作「サブリナ」1995年
原題は新旧どちらもシンプルに「Sabrina」です
大富豪ララビー家の運転手の娘サブリナは、
ララビー家の次男で色事師のデビッドにぞっこんです。
けれどもデビッドにとって彼女はまったく眼中にありません。
そんな娘のことを心配した父親は、サブリナを遠くパリへと留学させます。
数年後見違えるように美しくなって帰ってきたサブリナに、
あろうことかデビッドは一目惚れ。
ところが彼は既に大会社タイソン社の娘と婚約をしていたのでした。
二人の婚約は会社にとっての良縁、つまりは政略結婚のような物。
会社命のララビー家の長男ライナスは、
デビッドとサブリナの仲を裂こうとあれこれ画策します。
ライナスがサブリナに惚れているふりをし、
一緒にパリに行こうという約束を交わすまで、二人の仲は進展。
果たしてライナスの目論みはうまく行くのでしょうか。
旧作を観た時にミョ〜な既視感があって不思議な感じがしていたのですが、画像検索するとやたら宝塚歌劇の物が出てくるのでようやく思い出しました。
宝塚版のを最初に観たんですわ私。
その時の印象は、サブリナという浮気性の娘に振り回される富豪の兄弟(二人とも若くて男前)の物語というものでした。
まぁ宝塚の男役ってのは、若くて男前なのが当たり前。
高齢男性の枯れた渋い色気なんて求めちゃ〜いけませんわな。
でも老け専の私は仕事一筋のトーヘンボクが好きなので、宝塚版のこの物語には全く魅力を感じませんでした。
ヘプバーンありきの旧作は、主人公サブリナ以外の人物の掘り下げが足りなくて、若干バタバタしてコメディテイストが強めです。
それでもヘプバーン演じるサブリナの可愛さには、ただただ目を奪われるばかり。
サブリナパンツのネーミングの由来となった、そのファッションも見どころの一つでしょう。
そんな中私が一番気になったのは、富豪の兄ライナスのこと。
仕事一筋のトーヘンボクが、気が付けば恋に落ちていたという設定も、バッチリ私好みです。
なので、もう少しライナスのことを観てみたかったな、というのが旧作を観た後の感想でした。
そんな思いを持って臨んだ新作は、まさに私の希望を叶えてくれた作品でした。
何しろ主役はサブリナではなくライナスだったのですから!
物語の出だしこそ、かなり旧作を意識した作りにはなっていましたが、テイストは全く違います。
ライナスとデビッド、そしてもちろんサブリナのキャラがとても丁寧に描かれた人間ドラマ。
特にパリに渡ってからのサブリナの成長の様子は良かった。
子どもから大人へ劇的に変身する、美しい蝶の羽化といったところ。
可愛い子には旅をさせよという、子育ての見本にもなりそうなエピソードだと思いました。
ここまで丁寧にサブリナを描いておいて、ようやく我らが主役ライナスの登場です。
パリから帰って来たサブリナを、そうとは知らずナンパして車で送るデビッドのくだりは新旧変わりません。
サブリナは皆を驚かせようと帰国の連絡をしていなかった、という筋立てが本当に素晴らしいですよね。
それなのに真っ先にサブリナに声をかけるのがライナスなんですよ。
旧作は確かお手伝いのオバサマ達だったと思ったんですけど、違ってたらゴメンです。
ライナス役のハリソン・フォードは私にはアクション系の俳優というイメージがあったので、こういう仕事一筋トーヘンボクが良く似合うと思いました。
大企業のトップという立場にあるライナスは、感情をあまり表に出さないのが常なのでしょう。
帰国したサブリナに声をかけた時のライナスの表情も全く読めません。
まるで昨日も会ったかのように、さらっと「サブリナ」と言うんですよ。
でもここで思わず名前を呼んだってことは、既にこの時にライナスはサブリナのことを特別な存在と認識していたってことなのかなぁ、な〜んてアレコレ考えるのがなかなか楽しいんですわ。
こういう観賞した後にも色々と妄想できる作品は、一粒で二度美味しいので大好きです。
できればヘプバーンの旧作も含めて、ソフトを手に入れたいと思った久々の私的ヒットでありました。
欲しいソフトのリストに加えておかなきゃね。