映画「山田孝之3D」2回観てきました
2017年 06月21日 22:38 (水)
山田孝之ファンなら必見、コレを観ずして山田孝之を語るなかれ、そんな作品です。
見る人を選ぶ映画という言葉がありますが、今まで私が観賞した作品の中でこれほどその言葉がピッタリくる物はないと感じました。
そりゃそうだ、タイトル見たら一目瞭然でしょ。
Y氏のファン以外、他に誰が観るんだろうってな作品ではありますが、私は長澤まさみファンの人にも見てもらって、彼女がどこらへんに協力しているのかを確認してもらいたいな、とも思いました。
手とか脚とかパーツモデルみたいなことで協力しているのでしょうか?
山田孝之ファンなら彼の手や脚だけ見ても、それが彼の物かどうかわかるだろうから、少なくとも私は。笑
最初は全国わずか6館での公開でしたが、気が付けば19館まで増えています。
Y氏の故郷鹿児島でも公開されるようです。
うわぁ、作中語られていた彼の思い出のあの人やこの人も見に来るんでしょうか。
けど何よりY氏のお父さんに見てもらえるのはいいかもしれない。
全国の山田孝之ファンのためにも、もっともっと上映館が増えて欲しいです。

舞台挨拶の感想はまた後日。
今日の予定
2017年 06月17日 00:05 (土)
「もらとりあむタマ子」と「苦役列車」見た
2017年 06月04日 00:37 (日)
何故この二つを観ようと思ったか、それは山下敦弘監督作品だから。
「山田孝之の北区赤羽」でY氏に振り回されている山下さんに興味を持ったので、その彼の作品を観てみようと思ったんです。
そして今回「山田孝之のカンヌ映画祭」の特典映像の中にあった「芦田愛菜のカンヌ映画祭」という、テレビ放映版とは編集が異なるバージョンの中に興味深いシーンがあったので、この二つの作品のことを思い出したというワケです。
興味深いシーンというのは山田孝之が山下敦弘監督と口論をするところ。
Y氏「あっちゃんとやればいいじゃない、大好きなあっちゃんと」
監督「いやボクは山田君とやりたい」
なんだかコレって恋人同士の痴話喧嘩みたいだと思いません?
Y氏があっちゃんに嫉妬してる、そんな風に見えちゃって、ちょっと笑ってしまいました。
ここで言う「あっちゃん」というのは、前田敦子のことに他なりません。
そう「もらとりあむタマ子」の主人公と「苦役列車」のヒロインを演じていた彼女です。
「もらとりあむタマ子」の舞台挨拶の時、彼女はずっと前から山下監督に撮ってもらいたいと思っていた、と言っていました。
それに対して山下監督は「ぼくはあっちゃんが大好きだったから嬉しい」そんな風に応えていたように記憶しています。
確か「北区赤羽」でY氏が山下監督に声を掛けた理由も「山下さんに撮ってもらいたい」という物だったはず。
河瀬直美監督に「私と組めばカンヌも穫れる」と言われたY氏ですけど、そういう言葉に飛びついたりはしないと思う。
山下敦弘監督に撮ってもらった作品でカンヌを狙いたい、きっとそう思っているはず。
いや私的にはカンヌ映画祭なんて、どーでもいいんですけどね。
あ、そ〜だ!「ぼくのおじさん」も観なきゃ!

映画「うなぎ」感想
2017年 05月21日 00:05 (日)
かつて妻の浮気に逆上し妻を殺してしまった男山下拓郎
以来極度の人間不信に陥った山下は仮出所後
理髪店を営みながらも人々との交流を避け
本音を明かす唯一のパートナーとしてウナギを選ぶ
ある日山下は河原で自殺未遂をした女性佳子を助ける
佳子は恩返しにと理髪店の手伝いを申し出て
山下は渋々雇うことにするが・・・
公開が1997年ということなので、ちょうど20年前の作品ということになります。
20年前には、まだあんなゆる〜い空気が日本にも流れていたということなんでしょうか。
時は既に平成になっているはずなんだけど、どこか昭和の臭いがする趣がなんともノスタルジック。
あの頃はまだ罪を犯した人を受け入れるだけの心の余裕が、人々にはあったということですよね。
いつから日本はこんなに不寛容な社会になったんだろう。
人間は社会的動物だから一人では生きていけない、そういう古今東西普遍的なテーマの人間ドラマです。
って、人間ドラマってたぶんテーマは全て同じなんだよね。
だから私は虎になりたいのよ、あ〜白クマも有りかな。

特に深い意味はないんだけど、こんなゆるキャラもいるのでご紹介します。
私はキライじゃないです。
「ふ◯っしー」が許せるならこの「うなりくん」も許せるはず。
山田孝之のカンヌ映画祭 Blu-rayBOX来ました
2017年 05月19日 00:05 (金)
特典映像として「芦田愛菜のカンヌ映画祭」というのがあるんですけど、これもなかなか面白かった。
編集の妙ってのはこういうことなんですね。
この作品の一番キモになるのは、日本映画の現状や問題点などを論じるインタビューの部分でしょうな。
驚いたのは、日本人ではなくてフランスの映画人が「昔はスタジオシステムで師匠と弟子のような形で教えていた映画作りが、今では学校で教えられている、映画は生きる事で学ぶものであって学校で教わる物ではない」と発言しているところ。
これって映画だけでなく諸々の伝統的な物全てにいえることじゃないかと思うんですよ。
行き過ぎた成果主義とか、結果を早く求めたがる風潮とか、あるいはずばり拝金主義とか。
そういう近頃の日本のおかしな社会の原因が、映画界にも悪影響を及ぼしている、そういうことですよね。
何事にも我慢が足りない、あなたも私も。
そんなことを感じた10時間でした。

「インサイド・ルーウィン・デイヴィス名もなき男の歌」感想
2017年 04月17日 17:35 (月)
1961年冬のニューヨークでは
若い世代のアートやカルチャーが花開いていた
グリニッジビレッジにあるライブハウスで
歌い続ける一人の男ルーウィン・デイヴィス(オスカー・アイザック)
熱心に音楽に取り組む彼だったがレコードはなかなか売れない
音楽で食べていくのを諦めようとするルーウィンだったが
何かと友人たちに手を差し伸べられ・・・
この作品は劇場公開時から気になってたんですよ。
レンタルになったら絶対観ようと思っていたら、いつまでたっても空かなくて、気がついたら旧作になってました。
気がついたのは言うまでもなくY氏のドラマのおかげでもあります。
もちろん私の注目ポイントは主人公ルーウィン・デイヴィスのヒゲ。
彼のヒゲがとにかく美しくて、それを眺めているだけでも私にとっては眼福の極みだったんですけど。
それ以上に作品内容も素晴らしかった。
自分の歌を必死に売り込むルーウィンの一生懸命な姿が、もうとにかくいじらしいの。
あの頃はレコード盤も大きいサイズのLPしかなかったんでしょうか。
ルーウィンはニューヨークからシカゴまで自分を売り込みに行くんですけど、着いた先の劇場でカバンの中からレコードを取り出す時の様子にはビックリ。
え?そんなとこによくその大きな物が入ってたわね!と思いましたよ。
まるで手品みたいでした。
何より一番ぐっときたのは、ルーウィンがY氏にちょっと似ているところです。
ヒゲ面の見た目はもちろんのこと、その特異な人間性だとか周りの人との関係性とか。
フツーの人間の尺度で見ると、クズなところが多々あるんですけど、何より彼は芸術の神に愛されているんですよ。
そして芸術の神だけでなく、そのピュアさゆえ周りの人々からも愛されているの。
ルーウィンは一人の女性から「妊娠している」と聞かされます。
ここいらへんのくだりは、まんまY氏の私生活と重なってしまって、いくらか胸が痛みました。
けれども、この物語を知ることで違った見方もできるようになったのは良かった。
この妊娠しているとルーウィンに告げた女性も、たいがいクズな女でこっぴどく彼のことを罵るんですけど、本当は彼のことを愛しているんだな、と私は感じました。
自分で自分を愛することができていないのに、他人からよりたくさん愛されると、その愛を受け止めきれないのかもしれません。
何事もバランスってのは大切、愛することと愛されることのバランスも。
低音の魅力的な俳優さんが多くて、その声を聞いているだけでも心地良くなるような作品です。
音楽だけのサントラではなく、映像ソフトを字幕なしで流すのもいいなと思ったので、ぜひソフトを入手しようと思います。
実話が元になっているとのことで、実在のミュージシャンらしき人も登場しているようですが、そういうのは全く関係なく楽しめると思いますので、未見の人には是非ぜひオススメです。

山田孝之のカンヌ映画祭 最終話感想
2017年 03月26日 20:41 (日)
今まで故郷鹿児島のことは殆ど口にすることのなかったY氏、いきなり生まれ故郷を再訪し父親と久しぶりの再会を果たす様子をしっかりこのドラマに仕込んでくるとは。
河瀬直美さんの言葉「カメラが回っている時が彼にとってのリアル」というのは、まさにこういうことなんでしょうね。
Y氏は母親との関係は良好で、毎年彼女の誕生日に美人の姉二人と3人で集まるというのはファンには有名な話。
けれども父親のことはあまり情報が出てこないので、どういう状況なんだろうとファンは皆気になっていただろうと思います。
ウシジマくんの生い立ちが母親とは良い関係だったけれど父親とはそうではないというのを知った時、私はすぐにそれが演じているY氏本人に重なると感じました。
小説家を夢見て30年以上に渡り書いた作品を応募していたと告白した父親の話に、そうか自分はまさしくそんな父親の子なんだと納得したと語るY氏。
どこか地に足の付いていないシャポン玉のような良くも悪くもフワフワした印象のあるY氏が、これで自分の居場所を見つけられることを心から願わずにはいられません。
テレビ東京が映る地域の人も、映らない地域の人も、どうぞおひとつポチッとな〜

山田孝之のカンヌ映画祭 第11話感想
2017年 03月24日 15:13 (金)
山田孝之のカンヌ映画祭 第10話感想
2017年 03月17日 00:05 (金)
濡れ場シーンのある役に長澤まさみをキャスティングするということは、彼女に脱いでもらわなきゃならないワケですけど「男として長澤さんの裸が見たい訳ではない」とか言って、そんなんで説得できると思ってたんでしょうか。
長澤まさみも長澤まさみで「今の私はそういうのを求められていない」とか言って断ってるし。
いやぁ彼女もなかなかノリが良いじゃありませんか。
Y氏のマジックにかかったフリをしているのが本当にナイス。
じゃあ将来万が一濡れ場シーンをやるとしたら、相手はぜひY氏でお願いしたいです。
で、昨日こういう↑情報がリリースされました。
本当に河瀬直美監督の作品に出演するんですね。
しかも高校生役で。
違和感の全くない満32歳Y氏、まさかヴァンパイヤじゃないよね?笑
テレビ東京が映る地域の人も、映らない地域の人も、どうぞおひとつポチッとな〜

あら、もう今夜11話じゃない、一週間が早いわ〜!
映画「ロブスター」感想
2017年 03月11日 00:05 (土)
“独身者”は身柄を拘束されホテルに送られる
そこで45日以内にパートナーを見つけなければ
自ら選んだ動物に変えられ森に放たれる
そんな時代に独り身になったデヴィッドもホテルに送られ
パートナーを探すことになる
しかしそこには狂気の日常が潜んでいた
しばらくするとデヴィッドは“独身者”が暮らす森へと逃げ出す
そこで彼は恋に落ちるが
それは“独身者”たちのルールに反することだった
以上公式サイトから引用
この作品、本当は劇場まで観に行くはずでした。
いえ、ちゃんと足を運んだんですよ、劇場まで。
けれども上映開始時刻が遅かったので、その前にやっている「マジカル・ガール(感想はコチラ)」を観てしまったのが運の尽き。
心身ともに消耗し尽くしてしまい、本来の目的のこの「ロブスター」の観賞を諦めて帰ってしまったのです。
先にチケットを購入していなかったのが、今となっては良い判断だったと思います。
何故なら「マジカル・ガール」とこの「ロブスター」を、もし続けて観たとしたら、へたすると帰りの電車の中で放心してしまい乗り過ごして、その日のうちに家に帰り着けなくなっていたかもしれないから。
つまり「マジカル・ガール」と甲乙つけがたいくらい強烈だったということです。
とにかく全てがシュール、設定はもちろんのこと、筋立てもキャラも小道具も衣装も。
それでいてやたらリアル、特に血みどろ描写が。
結構血が出るんですよ。
鼻血とか、野うさぎを捕まえてさばいたりとか、◯◯の死骸とか。
その描写がやたらリアルで、ウサギの死体なんて、ひょとして本物?とすら思いましたわ。
ロブスターというのは主人公デヴィッドが、パートナーが見つからなかった場合になりたいと言った動物。
何故彼がロブスターになりたいと思ったかは、作中の彼の言葉を聞いてください。
調べてみるとロブスターって結構長寿なんですね。
作中では犬になりたい人が多くて犬ばかり増えて困る、と言われていました。
へ〜え意外!てっきり猫になりたい人が多いと私は思ってたのに。
私は断然犬より猫になりたいです。
できれば野生の猫科の動物、それも一番大きいヤツでお願いします。
飼い猫は確かに楽だけど、せっかくなのでこの際孤独を極める生き方もいいんじゃないかと。
主人公デヴィッドは一人の女性と恋仲になるのですが、彼女と一緒にギターの生演奏を聴いているうちについ感情が高ぶり、いちゃいちゃチュッチュチュッチュし始めるんです。
その時の曲が「禁じられた遊び」のテーマというのが、もう可笑しいやら呆れるやら。
あの物悲しい曲でそんなに淫靡な気持ちになるなんてねぇ。
我を忘れてイチャつく二人は、まさに「禁じられた遊びをしている子どもたち」のようでした。
そのデヴィッドのお相手の女性なかなか綺麗だと思ったら、ダニエル・クレイグの奥さんレイチェル・ワイズじゃありませんか?!
主演コリン・ファレルの名前に聞き覚えがあるのでチェックしてみたら、新版「トータル・リコール」の主演の彼だったとは。
ようやく40歳になったばかりだというのに、ただの冴えないヒゲのおじさんにしか見えなかったのは見事。
若作りだけが全てじゃないと思うのは、私が老け専だからでしょうか。
ラストがこれまた理解不能な終り方をします。
ああ、まぁ、はっきりとは描かれてはいないのがミソではありますが。
いったいデヴィッドは何がしたかったのか、考えれば考えるほど頭が変になりそうですわ。
美しく明るくカラッとした映像の「マジカル・ガール」とは真逆の、曇天ばかりのじっっっとりとしたこの「ロブスター」どちらに軍配を上げるかと問われたら、私は「ロブスター」です。
理由はひたすら破滅に向かっていく「マジカル・ガール」に比べ、この「ロブスター」の方が、ほんのわずかに希望の光のような物があるような気がするから。
あくまでも"気がする"だけですけどね。
変わった作品が観たい方には是非ぜひオススメです。
「マジカル・ガール」とセットでどうぞ。
ただし観るべき時には細心のご注意を。
