クリムゾン・リバー2作続けて観た
2017年 08月20日 00:05 (日)
1作目(2001年日本公開)は劇場公開時に観にいったのをよーく覚えてます。
そして目を被うような場面がい〜っっぱいあったのもはっきり覚えてるんです。
なので2作目(2004年日本公開)が公開されても、全く興味が持てませんでした。
ジャン・レノ主演のテレビドラマ「刑事ジョー(感想はコチラ)」というのを観た時に、なんとな〜く既視感のような物を感じたのは、この作品のせいだったのかな、とも思えなくもない。
とにかくやたらリアルな死体が出てくるんですわ。
今回見直そうと思ったのは、おそらくヴァンサン・カッセルを観ようと思ったからだったかも・・・たぶん。笑
と同時に、ひょっとして1作目で全く謎解きが終らなかったのは、2作目に続いているということかもしれないと勘違いしたから。笑笑
全然続き物ではありませんでした。
主人公が同じジャン・レノというだけで全く話はつながってません。
つまり1作目で解けなかった謎はそのまんま、ってことです。
なんのこっちゃ。
グロいのが好きな人は楽しめるのかもしれませんが、私は全く楽しめませんでしたよ。
「観るだけ無駄だった映画」のカテゴリに入れるべきかどうか悩んだんですけど、髪の毛フサフサのジャン・レノは観る価値があるような気がするので「ジャン・レノ祭り」に入れておきます。

「マイ・ラブリー・フィアンセ」2001年 感想
2017年 01月31日 00:05 (火)
アメリカの映画らしく、分かり易くて軽〜く笑える作品となっています。
大きく異なるのは、現代の子孫がこれから近々結婚する女性で、その婚約相手が悪い男という設定。
ラストにはこの悪いヤツが成敗され、一件落着メデタシめでたし勧善懲悪みなハッピー!
とまぁ水戸黄門みたいな筋立てなワケです。
それにしても今さらですけど、アメリカって本当にどれもこれもフェイクの塊ですねー。
元ネタのフランス版の作品を観てから、この作品を観るとなんだかアメリカ現代社会全てが作り物っぽく見えてきてしまいましたよ。
そもそも、どうやったら中世フランスから現代シカゴにタイムスリップするのか、どうにも解せません。
そこに疑問を抱いたら、全く観る価値のない作品になっちゃいますけど。
フランス版の物が現代でも城がそのまま住居になっているという設定で、900年後にも伯爵の子孫が同じ城に住んでいるんです。
ヨーロッパならそれが特別なことではありませんものね。
そういう本物らしさがとてもリアルだったから、余計にこのアメリカ版のタイムスリップした先が、シカゴの博物館らしき場所というのが、すごーく嘘臭く&胡散臭く感じてしまったんです。
おそらく博物館の建物は本物だったんでしょうけど(博物館かどうかは別として)なんだか映画用のセットみたいに見えちゃって。
さらには、歴史が浅いってのは底が浅いってことなのか、と図らずも彼の国のトップの人の言動に重なって見えてしまうし。
対立候補に票を入れたのは不法移民だ、な〜んて発言が国のヘッドから出るとは!
それって国の根幹を疑ってるってことじゃないの?
うちの国は信用ならないんだぞ!と触れ回ってるのと同じことじゃないの・・・?
おおっと、映画の話題からは脱線しちゃいましたね、申し訳ない。
こういう時は、お口直しにこの方に御登場願って締めたいと思います。←単にこれがやりたかっただけです。
明日もウシジマくんを称える日ですよ〜!

「ビジター」1993年&「ビジター2」1998年 感想
2017年 01月28日 00:06 (土)
西暦1123年フランスの男たちは皆勇敢だった
森では魔女と魔術師が対立し
魔法の薬や呪文の威力を競い合っていた
ジャン・レノが演じる主人公ゴッドフロアは
肥満王と呼ばれるルイ6世に使える伯爵
ある日伯爵は下僕のジャクイユとともに
許婚であるフレネゴンド姫の元へと急いでいた
だが魔女に呪いをかけられたゴッドフロアは
姫の父親プイユ公を熊と間違えて殺してしまう
婚約が破談となり絶望した彼は魔術師の力を借りに行く
魔術師は時の回廊を使い過去に遡らせようとするも失敗
二人は中世から20世紀の現代へ送られてしまう
20世紀でゴッドフロアは運良く
自分の子孫のベアトリスに出会う
けれども彼女はゴッドフロアを
行方不明になっていたいとこのユベールと勘違い
一方でジャクイユの子孫ジャカールは
血縁関係を強固に否定する
ホームレスの女性ジネットは
中世から来た二人を曲芸師と思い込み
彼女とジャクイユは恋に落ち婚約するに至る
ゴッドフロアは中世に戻るため仕方なく
警察署長に睡眠薬を飲ませ地下牢に閉じ込め
そして許婚の父親の命を救うため中世に戻る
中世においてこっそりプイユ公の宝を盗み
銅像の中に隠していたジャクイユは
大変なことに、それを現代で手に入れてしまった
その上子孫のジャカールに自分の服を着せて
身代わりに中世に送りこんでしまったのだ
ジャクイユの身勝手な行動にせいで
時の回廊を閉じることができなくなった、そして・・・
以上のあらすじは「ビジター2」の冒頭、1作目の紹介のナレーションほぼまるごと書き起こした物です。
1作目と2作目もどちらもドタバタコメディで、特に2作目はかなりぶっ飛んでいてまさにドリフのコントを見ているようでした。
特に火事のシーンでは、フランスの石造りの城の耐火力を遺憾なく発揮してくれてます。
ああいう部分は木造家屋が中心の日本では真似できないよなぁ、と感心しましたわ。笑
ちょっとぶっ飛び過ぎだし、展開がご都合主義過ぎると言えなくもないんだけど、そこはドタバタコメディですから、あまり突っ込まなくて良いかと。
フランス映画らしい下ネタ具合もジャクイユという言葉がどうもタマという意味らしいのですが、そういうのは日本人には全く通用しませんしね。
そんな超ドタバタの中、ジャン・レノ演じるゴッドフロアの堂々とした騎士らしさが、良い具合に物語を引き締めてくれます。
いわゆる主人公が真面目になればなるほど周りのドタバタが強調される、というあのコメディの王道らしさです。
特に彼の女性に対する態度がいいんですよ。
しっかり膝をついて手の甲にキスなんてするんですもん、現代女性ならイチコロ(死語?笑)でしょ。
現代のベアトリスと中世のフレネゴンドを同じ女優が演じています。
最初に登場した姫には、特別ピチピチ若くて美人という印象はなかったのですが、それも道理。
ベアトリスは子どもが二人もいる既婚女性なんです。
私がこれまでに観たフランスのコメディには、必ずと言っていいほど素敵な母親が出てきました。
子どもだけでなく夫に対しても包容力のある態度で臨むその姿は、私の憧れの存在です。
イタリアのマンマはちょっと賑やかなイメージがありますが、フランスのママンはもの静かで夫のことをまるで大きな息子であるかのにように、側で黙〜って微笑みながら見守っているのです。
ベアトリスもまさにそんな私の憧れのママンでした。
ゴッドフロアのすること(小さな子どものいたずらそのもの)を、慌てず騒がず片付けていくんですよ。
とても私には真似できない・・・、憧れは憧れに留めておくのが無難ですかね。
実は「ビジター」にはアメリカでリメイクされた「マイ・ラブリー・フィアンセ」という作品があります。
こちらも観てみたので、続けて感想を綴っておきたいと思います。
って、今ちょっとネット検索したらなんとこの作品の3作目が2016年に公開されてるんですって???
観たい観たいよっっっ!!!
3作目が観たい人も観たくない人もコチラをどうぞポチッとな〜!

ジャン・レノ主演映画「ザ・スクワッド」観てきた
2017年 01月26日 00:05 (木)
ジャン・レノが演じるのは
過激かつ暴力的な捜査で犯罪者からも恐れられる
パリ警視庁の特殊捜査チームを率いる伝説の刑事セルジュ
宝石店で発生した強盗殺人事件を追っていた彼は
かつて自ら逮捕したことのある因縁の男
アルミン・カズペールが主犯だとにらむ
強引なやり方でカスペールとその仲間たちを連行したセルジュだったが
強硬な取り調べにもかかわらず決定的な証拠は出ず
別人の犯行である可能性が高まる
やがてカスペールは釈放され
日頃から上層部に目をつけられていたセルジュは
誤認逮捕の責任を問われチームとともに捜査を外れてしまう
そんな中、またしても同一犯と見られる強盗事件が発生
セルジュらは命令を無視し、事件現場へと向かう
すると追いつめられた犯人たちはパリのど真ん中で銃を乱射
事件は一般市民をも巻き込んだ壮絶な銃撃戦へと発展してゆくのだった
以上のあらすじは公式サイトより
ジャン・レノ主演の映画を最後に観たのはいつだったんだろう、劇場の暗闇の中でそれを思い返しながらこの作品を観ていました。
最初に観た「レオン」ですらレンタルビデオだったはず。
だから当然それより前の物は全てレンタル。
「レオン」より後の「ミッション・インポッシブル」と「フィフス・エレメント」は劇場観賞したけど、主演じゃなかったし「RONIN」と「WASABI」も観たはずなんだけど全然覚えてません。
「クリムゾン・リバー」は確か劇場まで行ったように記憶しているのですが、今ひとつピンと来なかったことをよーく覚えてるんですよ。
その証拠に続編は観てなかったりする。
ということは17年ぶりってことですかね。
「レオン」で出会って以来ようやく、ああこれが私の観たかったジャン・レノの映画だわ、と思うとなんとも感慨深い物がありました。
この作品のラストもなかなか気が利いてて、ホロッとさせるような幕引きで、エンドロールが始まると妙にウルウルしちゃって。
でもウルウルの半分は物語のせいというより、この作品を劇場観賞できたことに対する感謝の気持ち、使い古されかつコっ恥ずかしい言い方をすると「この映画に出会えた奇跡」にウルウルきたのです。
何しろ日本国内で10館くらいしか上映館がないんですから、どれだけコアな作品かわかろうというもの。
情報を下さったようかんさんには、ただ感謝あるのみです。
本当にありがとうございました。
ようかんさんのブログ「映画と日常の3.0館」はコチラです。
見終わってから、これは絶対パンフレットを買っておかなきゃと思い売店に寄ってみたらば・・・。
なんとパンフレットはありませんでした。
売り切れとかではなく存在しないという意味でなかったんです。マイガ〜っっ!!!
仕方ないのでフライヤー(上の写真↑がソレ)をわさっとつかんでもらってきましたよ。
コアというよりレアな作品だったってことでしょうかねぇ(しみじみ)。
作品の内容としては特段目新しい物もない警察アクションドラマです。
テレビシリーズのジャン・レノ主演ドラマ「刑事ジョー パリ犯罪捜査班(感想はコチラ)」よりも、アクションシーンが派手で軽いノリで観られる作品だと思います。
作中には「ここはアメリカじゃない!」とか「カウボーイはいらない」な〜んて台詞も登場するんですけど。
フランス映画らしさ、ってのが何かあったのかなぁと考えたら・・・。
う〜〜んんんん「不倫は文化」みたいなテイストですかね。笑
と奥歯に物が挟まったみたいなこと言ってもつまらないので、ここいらでいつもの方にご登場いただいて、以下ネタバレ感想に行きたいと思います。

女にもてあそばれるジャン・レノがいいですねー。
けどあの女はっきり言ってビッチでしょ。
死んで当然ですわ、いわゆる天誅ですな、ザマァ。
物語冒頭にセルジュ(ジャン・レノ)はその女から「子猫みたいな目をしてる」と言われてましたが、彼女が死んだ後に登場したセルジュは、まさに捨てられた子猫のような怯えた目をしていたのにはグッっっときました。
殉職した妻の不倫を知りセルジュを殴る夫の様子も、結構胸が痛みましたわ。
今さらだけど、やっぱり不倫はダメだわよ。
ところでフランスでも野球のバットは馴染みの物なんでしょうか?
出てきた物がちょっと短い子供用みたいに見えたのは気のせい?
警察が犯人をバットで殴っている防犯カメラの映像がネットに流れた、ということでしたからフランスでもバットによる暴行事件も珍しくないのかもしれませんね。
木製だろうと金属だろうとバットはバット、人間に向かって振ったりしちゃいけませんよ。
ウシジマくん以外は。笑
映画「シェフ!」感想
2015年 09月17日 00:05 (木)
映画「シェフ! ~三ツ星レストランの舞台裏へようこそ~」
作品情報
ジャン・レノのコメディは久しぶりです。でもとにかくとても面白かった。
長年三ツ星を守ってきたけれどスランプに陥っているベテランシェフ・アレクサンドル(ジャン・レノ)と、素人同前の天才若手シェフ・ジャッキーの織りなすハートウォーミングコメディ。
ジャッキーを演じているのは「パリ・エキスプレス」でダメ男を演じていたマイケル・ユーン。
今回も料理の腕以外はダメダメなところばかりです。
彼女ベアトリスが妊娠して臨月になっているのに、まだプロポーズもしてないとか。
まぁフランスは結婚に対してとてもおおらかな考えを持っている人たちばかりのようなので、そんなに珍しいこともないんでしょうけど。
意を決して実家に戻った彼女を追いかけてプロポーズを試みるも、指輪を持って来ていないことに気付き大慌て。
とっさに思いついたのが彼女の好みのデザートを渡すといういかにもシェフらしい案。
けれども怒った彼女に手で投げ返され大失敗。
でもこのデザートがモロ私の好みだったのが、嬉しいやらこそばゆいやら。
キャラメルソースのかかったミルフィーユ、ナッツとベリー添え。プラリネクリームがかかっていればパーフェクト。
あああ〜食べたい〜、私のストライクゾーンど真ん中よ〜〜。
お、おおおお、落ち着けっっ、自分。
ベテランシェフ役のジャン・レノはとにかく貫禄満点。
特段コミカルに演じている訳でもないのに、ジャッキーのドタバタぶりとの対比で笑わせてくれる、まさにコメディの王道です。
この前に観たジャン・レノのドラマ「刑事ジョー」がとことん暗くて鬱々としていたので、白いシェフコートにヒゲのない明るい表情のジャン・レノは、見ているだけでワクワクドキドキしちゃいました。
黙って立っているだけで存在感がある、こういう俳優さんは本当に希有ですよねぇ。
途中「分子料理」という新しい分野の料理法だとか、ライバルのレストランへの潜入調査
のため、偽日本人夫婦に変装してみたりとか、かなりぶっ飛んだ流れにはなりますが、そこはそれ、コメディ作品ですから、細かいことは言いっこなしです。
でもジャン・レノのチョンマゲは割と似合ってて、悪くないと私は思いましたよ。
ジャン・レノファンなら彼のエセ殿姿目当てのためだけでも、この作品を観る価値はあると思う。
そして何より私が一番素敵だなと思ったのは、ジャッキーの彼女ベアトリスの両親。
喧嘩する娘とその彼氏を、おっとりのんびり見守っている様子がまさに「尊敬に値する」のです。
自分の娘の結婚に、あんな風におおらかな態度で臨めたらどんなにいいことか。
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ジャン・レノ主演TVドラマ「刑事ジョー、パリ犯罪捜査班」
2014年 07月10日 23:23 (木)
がしかし作品内容はと言うと、く、くらい・・・暗過ぎる。こりゃジャン・レノファンくらいにしか受けないでしょ。パリの名所旧跡で事件が起こるので、観光案内にもなりそう、と言えなくもないのですが。あの素敵な風景の中に日本の物とは全く趣の違う、ストレートな遺体がでで〜んと置かれているのは、正直すごくショッキングです。
また、宗教的なことやら歴史的なことやら文化的なことやらが、謎解きのポイントになってくるので、日本人にはかなり取っつきにくいです。ナチス占領下のフランスでのユダヤ人の扱いについてなんて、我々にはまるきしピンときませんよ。
唯一良かったポイントは、ジョーの相棒の若い彼がなかなかイケメンだったこと。ヒゲの生え方もいい具合でした。他の出演者もヒゲだらけ。あちらの人ってヒゲが全然違和感ないのが、私的には嬉しいです。