『前田建設ファンタジー営業部』観た
2022年 10月27日 17:16 (木)
父親が建設会社に勤めていたので、色々と親近感が湧きました。
ダムとかトンネルとか、嫌いじゃないから。
そして何よりマジンガーZも大好きだったんですよ。
なので永井豪先生のご尊顔を拝することができたのも有り難かった。
岸井ゆきのちゃんのラブストーリーの展開は、まさに鉄板。
心に深く掘削、それもくっきりハート形です。
コメディでリラックスしたい時には最適の作品かと思います。
マジンガーZを知っている世代にはもちろん、知らない世代にも是非ぜひ!

「ほんとうのピノッキオ」感想
2022年 06月12日 00:18 (日)
日本のアニメ作品のキモカワイイはキモイとカワイイのバランスが良いのだとか。
私自身はキモカワイイはそんなに好みではありません、フツーに可愛いのが好きです。
今作はまさにキモカワイイが売りのイタリア製のファンタジー。
嘘をつくと鼻が伸びる木製人形ピノッキオが、紆余曲折を経てメデタく人間になる物語です。
前半のテイストが若干キモい度の方が強くて、ありゃりゃコレは最後まで観終わるのがキツイかも〜、なんて感じたんですよ。
けれども妖精というキャラが出てきたところで、少しカワイイテイストが増えてきて、ようやく身を入れて観ることができるように。
この妖精さんの淡い青緑色のクルクル巻き毛が、まさにお人形さんみたいで可愛いの。
お世話係のカタツムリさんなんぞはキモカワイイの代表でしょうねぇ。
終盤にフツーのロバや山羊が出てくるんですが、このフツーの動物たちの表情がまた良いのです。
おそらく何かしらの加工はしてあるのでしょうけど、それが全く感じられなくて。
本当に演技しているみたいに見えるんです。
ピノッキオとその友人が騙されてロバに変えられてしまい、挙句の果てにサーカスに売り飛ばされてしまいます。
サーカス団に買われるのはピノッキオだけで、友人ロバとは離れ離れ。
この別れの時の友人ロバの悲痛な様子が胸を打つんですよ。
あー、いや、コレはきっと人間以外の物にしか感情移入できない私だけなのかも。
ピノッキオが子羊に囲まれるシーンでも、いいなぁ私も子羊に埋もれてみたい、とか思いながら観てましたし。
そうか!今の私モフモフ成分が欠乏しているのか!なるほど納得。笑
なんだか無性に動物園に行きたくなってきたわ。

イタリア映画「愛と銃弾」感想
2022年 05月27日 22:22 (金)
舞台はイタリアのナポリ
チーロ(ジャンパオロ・モレッリ)はロザリオ(ライツ)という男と組み
「タイガー」という殺し屋をやっていた
看護師のファティマ(セレーナ・ロッシ)は
ある日の勤務中にとんでもない事件に巻き込まれる
チーロは目撃者のファティマを殺そうとするが
二人が若かったころに付き合っていたことを思い出す
恋心がよみがえったチーロはファティマを守るため裏社会から逃げようと・・
原題は「Ammore e malavita」で「愛と裏社会」ということのようです。
裏社会の男チーロが若い頃の恋心を思い出し、裏社会から抜け出そうとするという物語。
けれども主人公はチーロというより、相手のファティマじゃないかと。
なにせミュージカルですから、歌唱力抜群のファティマの方がずっと活躍してますし。
とはいえ私が注目したのはチーロですけどね。
なぜって彼は無口なんですよ、殺し屋ってのはやっぱり寡黙でなきゃならないでしょ?
事が起こった時チーロの相棒ロザリオは、魚の加工場をチーロと二人で任されると聞かされ喜んでいました。
一方のチーロの反応が妙に薄くて、それがちょっと笑いを誘うくらい。
まぁ考えたら殺し屋から工場経営へ転身なんて、そう簡単なことではないと思うんですよ。
ロザリオはひょっとしたら殺し屋稼業が嫌だったのかもしれません。
でもチーロはそうじゃなかった、殺し屋こそが自分の天職だと思っていたのでは。
ところがそんなチーロがかつての恋人ファティマに再会して、殺し屋稼業から足を洗う決心をする訳です。
チーロがバイクに乗って海岸線を走りながら歌うシーンがあります。
歌うというより一人語りのようなトツトツとしたものです。
無口なチーロにしてみれば沢山しゃべっていることになると思うんですよ。
ラストにはヒロインのファティマとのデュエットもあります。
このデュエットがまた笑いを誘うのですよ。
え?あれは笑っていいパートですよね?
なんせ相手のファティマを演じている人は、イタリア版アナ雪でアナ役を担当しているほどの歌唱力なんですから。

「LEGOムービー2」ようやく観ることができました
2022年 05月11日 00:39 (水)
前作「LEGOムービー(初見の感想はコチラ)」から、だいたい続いている物語。
一作目のテーマが親子関係だったのに対し、今作は兄弟姉妹の関係がメインテーマです。
そういう意味でも一作目のラストにLEGOではなくてデュプロDUPLOが登場したのは、やはり次回作(つまり今作)を示唆していた訳ですな。
レゴのキャラたちの活躍が楽しいのはもちろんですが、レゴたちを背後で操っている(なんだか悪いヤツラみたいですけど要するにLEGOブロックで遊んでいる人間ということですよ)人間関係のドラマも良いです。
そのキーワードはアルママゲドン。
前作のスパボンに続き、なかなかナイスなネーミングじゃありませんか。
レゴキャラクターたちの中で私のイチオシはもちろんバットマンなのですが、それに関しては簡単には語り尽くせそうにないので後でジックリ綴るとして、今回は主人公エメットについて記しておきます。
能天気さだけが取り柄の平々凡々な男エメット、声はクリス・プラットの担当ですよ。
クリス・プラットは嫌いじゃないんですけど、前作の時には全く気が付かなくて、え?ホントに彼の声なの?と思っていました。
今回新しいキャラとして恐竜使いのレックスというのが登場します。
それってつまりクリス・プラットのことじゃないの?と映画好きなら気が付きますよね?
そういう疑いを持ちながら観ていると、その謎がだんだん解明されていくのです。
いやはや、クリス・プラットの声の七変化にビックリしました。
なんだかクリス・プラットの作品をまた観直したくなってきました。
まぁ、この7月公開予定のあの恐竜映画の前後には、Netflixをはじめとしてアチコチで観られることでしょう。
それまで待っても悪くないかな。

「カポネ KAPONE」感想
2022年 05月02日 00:02 (月)
1940年代、長い服役生活を終えた伝説のギャング、アル・カポネは、
フロリダの大邸宅で家族や友人に囲まれながらひっそりと暮らしていた。
かつてのカリスマ性はすっかり失われ、
梅毒の影響による認知症が彼をむしばんでいる。
一方FBIのクロフォード捜査官はカポネが仮病を装っていると疑い、
1000万ドルとも言われる隠し財産の所在を探るべく執拗な監視を続けていた。
けれどもカポネの病状は悪化の一途をたどり、
現実と悪夢の狭間で奇行を繰り返すようになっていく。
結末がどちらかというと、ハッピーエンド寄りだったのは良かった。
トム・ハーディ主演の作品を私はそこそこ観てるんですよ。
「マッドマックス」とか「レジェンド」とか「クライムヒート」とか。
なんとっっ !どれも冷血漢な役ばっかりじゃありませんか !
それでいうとこの作品のアル・カポネ役もぴったりということですな。
だんだんとシモの始末ができなくなっていくカポネの姿が本当に哀れ。
しっかりと年老いたカポネの話だと思ってたんですが、そうでもなかったのが驚愕です。
作中、医者から年齢を尋ねられるカポネの答えが、てっきり認知症ゆえの間違いなのかと思ったら、実は正しいことを言ってたんですよ。
いやいやいや、高齢による認知症よりもずっと怖いわ〜。
