ジェイソン・ステイサム主演「キラー・エリート」感想
2015年 01月09日 15:19 (金)
(C)2011 Omnilab Media Pty.Ltd.
映画「キラー・エリート」
作品情報
殺し屋稼業から足を洗ったダニー(ジェイソン)が、元仲間を人質にとられ最後のミッションに挑む、というストーリー。とってもありがちな物語なんですが、なんと元ネタは実話なんだそうです。最後のミッションというのがSAS(Special Air Service英国陸軍特殊空挺部隊)の隊員を事故に見せかけて殺す、という物。ターケットとなっている隊員に息子を殺された人物からの依頼という筋書きです。
いわゆる復讐劇の物語ですが、裏に色々と組織の思惑なども絡んでいて、いくらかサスペンスタッチ。タイトルのキラー・エリートというのは生まれながらの殺し屋、一生殺し屋稼業からは抜け出せない、という人間達のことを指しているとのこと。主人公ダニー(ジェイソン)はそういう人生から足を洗ったはずなのですが・・。
主人公の設定がこういう物だと、ラストによって明暗がはっきり分かれてしまうので、結構ドキドキしながら観てました。作品のテイストとしては、地味で泥臭い007といったところ。てっきり英国の映画かと思ったら、制作国がオーストラリアなんですね。なるほど納得。
豪州なまりなのかわかりませんが、SAS(Special Air Service英国陸軍特殊空挺部隊)がエスアイエスって聞こえちゃって、どうしても笑いをこらえられない青池保子ファンなのでありました。エスアイエスSIS (Secret Intelligence Service英国秘密情報部)ってのはミスター・ロレンスの枕詞ですから。wikiでこの二つ(SASとSIS )を調べていたらSISの項にちゃんとロレンスの名前が出ていたのにはビックリでしたわ。因に007ジェイムズ・ボンドもこのSISに所属です。それとパタリロに出てくるジャック・バンコランも。どーでもいい情報失礼しました。
今月末にはジェイソン・ステイサム主演「ワイルドカード」が公開されます。アクション監督がコリー・ユンとのこと。これは観なきゃ!
映画「バンクーバーの朝日」感想
2015年 01月08日 13:33 (木)
(C)2014「バンクーバーの朝日」製作委員会
映画「バンクーバーの朝日」
作品情報
今回のお目当ては『その壱:上地雄輔のキャッチャー姿』『その弐:亀梨和也の憂いの表情』の二つ。その壱に関しては、一番最初の試合のシーンに一度だけ出てきたけど、後は殆どなかったような気がして残念。気がつかなかっただけなのかもしれないけど、つまりそれはさして大きく捉えられてはいなかったってことですよな。
その弐に関しては、そこそこ堪能できました。彼の役柄も良かった。無口な孤高のピッチャーで、危険球を投げた相手投手に真っ先に殴り掛かっていっちゃうの。病気の母親を抱えた漁師という生業も、なかなかはまってます。板塀に向かって立ち尽し、嗚咽する後ろ姿にも、ぐっときました。
けどこの板塀に向かって主人公の妻夫木聡と亀梨和也が並んでる姿、立ち◯ョンしてるのかと思った、ってのはそっと心にしまっておくべきことでしょうか。違いますよね?え?やっぱりしてるの?いや、そーゆー作品じゃないと思うんだけどなぁ。
作品全体としては、良い物になるはずの素材を無駄にしている、とても残念な感じがしました。あれこれテーマを盛り込みすぎているというのでしょうか。コールガールと思しき女性三人が出てくるのですが、全くストーリーには絡んでこなくて???となりました。こういう素人目にもわかる無駄なシーンてのはいただけませんわ。
フジテレビ開局55周年記念とか冠されてますが、ひょっとするとそのせいなのかしら?こういうシーンを削れない、何かしら大人の事情があるのだとしたら、興ざめ以外の何物でもありません。同じ開局55周年記念と冠された物なら、まだドラマ「信長協奏曲」の方がず〜〜っと出来は良かったと思います。
映画「海月姫」観てきました。
2015年 01月07日 22:11 (水)
(C)2014映画『海月姫』製作委員会 (C)東村アキコ/講談社
映画「海月姫」
作品情報
冴えない女の子が、イケてる男の子に見いだされ、可愛い女の子に生まれ変わる、まぁいわゆるシンデレラストーリーってヤツです。冴えない女の子クラゲマニアの月海(つきみ)役は能年玲奈、イケてる男の子役が菅田マサキ、脇を固めるのが長谷川博己、速水もこみち、片瀬那奈、とキャスティングはなかなか豪華です。
今回のお目当てはズバリ「女装男子」となる菅田マサキ。彼の女装がどれほどキモいのか、怖い物観たさというのが一番の動機でした。が、しか〜し、なんと見事にその期待は裏切られました。いやホント驚きましたわ。菅田マサキの女装↓似合い過ぎですっっ!!!彼の女装を堪能するだけでも、この作品を観る価値はあったと思う。
身長が176センチと大きいのですが、骨格がかなり華奢で肩幅が狭くて、いわゆるスーパーモデルと言われる女性の体格に近いようです。首もわりと細くて喉仏さえ隠せば、本気で騙される人もいると思います。それくらい様になっていました。ただし声やしゃべり方は普通に男、カウカウファイナンスの元社員マサルとなんら違いはありませんでしたけどね。
脇役陣がしっかりしているのが、何よりこの作品を支えていると思います。エンドロール見るまでそれとは気付かなかった、池脇千鶴とか篠原ともえとか。速水もこみちはやたらカッコイイシーンばかりの、とっても美味しい役所だし。ストーリーもテンポ良くて、あっと言う間の126分でした。
参考までに、肩幅のあまりないことが見てとれる菅田マサキのショットがコレ↓です。こんなのしかなかったんかい、という突っ込みはナシでお願いしますね。
ウシジマくん聖地巡礼 第二回
2015年 01月06日 12:21 (火)
ウシジマくんの映画PART2では、作品中にいくつか住所表示のプレートが出てきます。そのうちの一つがカウカウファイナンスの事務所のあるビルの出入り口真ん前にある『新宿八丁目15』という物。このワードでスマホの地図で検索かけて、いざロケ地探索!と向かったものの、結局探し当てることができませんでした。
再度詳しく調べてみると、新宿は七丁目までしかなくて、私がスマホの地図で見ていたのは『西新宿八丁目15』のところでした。やられた〜、騙されたわ〜。カウカウファイナンスの事務所が、そう簡単に見つかるような場所にあるワケないでしょ。苦苦苦。
気を取り直して、今度は割とはっきり場所の特定ができるロケ地へと向かいました。物語ラストに、元見習い社員マサルがウシジマくんに向けて発砲するシーン。マサルが柄崎と高田にボコボコにされ、ウシジマくんから「おまえの借金は800万」と言い渡される橋です。
こちらは簡単に見つかりました。もう一つのロケ地もすぐ近くに発見。この道を確かにウシジマくんが歩いたのかと思うと、アスファルトに思わず頬ずりしたくなる、な〜んてことはなく。同じ道の上に立っているだけで、足の裏からじわっとウシジマくんの温もりを感じとることが、できるんだったら寒さに震えるはずもなく。
写真を撮っても光線の具合でロクな物が撮れず、結局あまり感慨に浸ることもできないまま、あたふたとその場を去りました。だって三箇日だってのに、人通りが思ったより多かったんですわ。普段はもっと多いのかしらね。
披露できそうな写真が一枚だけ撮れました。それがコレ↓上の写真のウシジマくんのバックにあるビルと赤いスピーカーの同じ物が写っています。アレ↑はてっきり背景を合成したのかと思ってたんですが、橋の上から見上げると、ちゃんと本当に背景にあれらが入るんですよ。映画の宣伝用の物ですが、あの赤いスピーカーが良い感じに効いてて、なかなかおしゃれなショットだと思います。
この後「ベイマックス」観に行って、帰ってから今度は「ラストサムライ」をもう一度観て、この日も映画三昧の一日でしたとさ。
ウシジマくん聖地巡礼 第一回
北野武監督作品「座頭市」2003年 感想
2015年 01月05日 22:37 (月)
「Time Out誌が選んだアクション映画ベスト100」という中にこの作品を見つけた時には、ちょっと驚きました。これってアクション映画だっけ?と思ったからです。私の記憶では、かなり静かな映画で、刀を抜く時もほんのチラッと瞬かせるだけのような気がしたので。今回見直してみたら、割とバッサバッサ斬ってました。北野武の演じる座頭市も、浅野忠信の演じる浪人も。
アウトレイジが気に入った娘のたっての頼みでこれをレンタルしました。娘曰く「アウトレイジもそうだけど、北野武って自分をカッコ良く見せるのが上手いよね。他の人がこんな作品作ったらイヤミ満載になるのに、ビートたけし主演だと全然そんな感じがしないんだもん」確かにそう言われるとそうかも。
倒す相手が男前の浅野忠信という点でも、座頭市のカッコ良さがより引き立つんですわ。それにしても浅野忠信、撮影当時はまだ30歳になってないくらいなのに、なんであんなに落ち着いてるんでしょうか。そういう所がイヤミに思えてきて、それを座頭市がラストにズバッとやってくれるから、より痛快なの・・・かな?!笑
観終わって『この作品の座頭市は本当に目が見えなかったのかどうか』という点で娘とは意見の食い違いがありました。皆さんはどう思われますか?見えないフリをしているのか?それとも本当に見えないのか?私は『本当に見えない』という設定だと思ってるんですけどね。
そういえば、この作品を推してくれた人のこともよーく覚えてますよ。「絶対面白いから観てみてよ。水曜日はレディースデーだから1000円だよ」そう教えてくれたダンス仲間だったYさん、最後に会った時「もうすぐ初孫ができるのよ」と嬉しそうに話してたっけ。お孫さんもそろそろ小学生になる頃でしょうか。
映像がやや暗めの作品だったので、あっかるい時代劇が観たいと思い、続いてすぐさま山田孝之主演作品「ミロクローゼ(時代劇じゃないけど)」を観賞。原田美枝子の演じる壺降りお竜による、真田広之仕込みの太刀さばきが素晴らしい!
続いてチャン・イーモウ監督作品「王妃の紋章」の年に一度の定例観賞(笑)そのキンキラキンさに目が眩む〜。さらには二度目の「アマデウス」とまとめて四作、約11時間に及ぶ映画鑑賞の一日となりましたとさ。
「TOKYO TRIBE」ブルーレイ来たっっっ!
2015年 01月05日 12:38 (月)
「ベイマックス」感想
2015年 01月04日 21:38 (日)
(C) 2014 Disney. All Rights Reserved.
映画「ベイマックス」
作品情報
予告編からは想像できないくらい、戦隊ヒーロー物のアクション娯楽映画でした。ディズニーらしく、老若男女問わず楽しめる、いわゆる〈そつのない作品〉だと思います。画面の随所に日本の様々な物のパロディがちりばめられていて、それを探すだけでも楽しい。架空都市サンフランソウキョウのソウキョウは【奏京】という文字があてられていましたが、私の感触としては【騒京】の方がしっくりくるかも。
日本の物だけでなくアメリカ物のパロディも沢山あるらしく、隣の席のアメリカ人とおぼしき白人女性が至る所でケラケラ笑っていました。特にラストの隠し部屋のシーン、扉が開いた途端クスクス笑いが止まらなくなり「表裏前後・・」の下りでついに我慢できなくなったみたいにギャハハハハ。すみません、私にはわからなかったんですが、何か大物のバロディだったのかしら?
今回珍しく1800円払って観たのですが、ディズニー作品にはあまり興味のない私にはレディースデー観賞の1100円なら満足というところです。逆手を取った宣伝手法にひっかかったような騙され感が残ってしまったので。
映画「ラストサムライ」感想
2015年 01月02日 00:10 (金)
この作品は2003年の劇場公開時に観ました。それ以来二度目の観賞です。今回のお目当ては福本清三さん。最初に観た時の目当てはたぶんトム・クルーズだったと思う。11年もの時が経てば、人間の心なんてすっかり変わっちゃうもんですって。
とかなんとか、今回実際に観始めて最初に心を奪われたのは渡辺謙でした。んまぁ〜謙さんたら、こんなに美ヒゲハゲがお似合いだったなんて!しかも甲冑姿がまた様になることといったら。さすがハリウッドスターだわ。あ、彼はこれがハリウッドデビュー作でしたっけ?まいっか。
物語が進むにつれ、今度は真田広之へと関心が移っていく多情者の私。wikiの情報では真田広之の殺陣が素晴らし過ぎて主役のトム・クルーズを喰っちゃったので、彼の殺陣のシーンは大幅にカットされたとのこと。見せて〜、そのカットした部分を、私に見せて〜〜っっっっ!
お目当ての福本清三さん、すぐにわかりましたよ。うん、最初に観た時にも、この人誰?何者?有名な俳優さんだっけ?と思った役柄の人でした。最初は捕虜であるトム・クルーズの監視役という位置づけだったのが、最終的にはたった一つだけの台詞「オールグレンさん(トム・クルーズの役名)」と叫んで、主役を守る盾となって絶命するの。いやぁ、たまりませんわ〜。
記憶にはあまり残っていなかったのに、アクションシーンがわりと多いです。アクション部分をじっくりスロー再生で観るのが私の観賞スタイル。劇場では気付かなかった部分を発見できるから。福本清三さんが、殺陣のシーンで結構活躍してます。あまりに速すぎて、普通のスピードだとはっきり確認できないの。ちょくちょく巻き戻して確認しなおしました。彼のことを目当てにして観てないと気付かないと思うわ、あれじゃ。
そういう観点から、この作品の福本清三さんは準主役級と言ってもいいくらいの位置づけです。台詞は全くなくて、無言で側に立っているだけなのに、存在感がしっかりあります。エンドクレジットではSilent Samuraiという役名で名前が載っていました。いいなぁ、サイレントサムライ、福本清三さんそのものを形容したような言葉じゃありませんか。
それにしても衣装や武具甲冑などが、全て今作のために作られた物だったとは。ハリウッドの映画産業の裾野の広さに感服です。特に弓まで本物そっくりに作ってしまうなんて、びっくりしました。日本の場合は弓道の競技用のグラスファイバー製の物が使われているのが普通なんですよ。そういう部分のリアルさが、日本の作品とは全然違うのが流石ハリウッドだなと思いました。まぁ弓がグラスファイバーなのか竹なのか、弓道経験者でもなけりゃわかんないんでしょうけど。
戦闘場面でのエキストラもきちんと日本人500人ほどを起用して、武具の扱いの指導からやったということです。それくらい日本に敬意を表してくれたということでしょうね。未見の方にはぜひこの「サイレントサムライ」観て欲しいと思います。アレ?作品名間違ったかしら?合ってますよね?
新年にはおめでたい物を!
2015年 01月01日 12:50 (木)
あけましておめでとうございます。元旦にアップする写真はコレ↑と随分前から決めていました。ウシジマくんのベストショットです。ヒゲハゲ観察日記として新年を祝うのにこれほど最適な画像はないでしょう。
映画PART2でウシジマくんのライバルの女闇金サイハラが、保険金のためにトラックに飛び込む愛沢を見てうっとりするシーン↓というのがあるのですが、それと前後してこの↑ウシジマくんの映像が挟まれています。
コメンタリーによると、このサイハラはうっとりとして一番美しく撮られたシーンということなんですが、そこはやっぱり女闇金。やたら顔色が悪く、病んでる感じがして怖いです。そのままだととても綺麗とは言い難いので、ここの写真はちょっとセピア色に加工してあります。とはいえ目の周りのクマがいくらか目立たなくなっただけなんですけど。
一番美しいサイハラのシーンと相前後して、一番美しいウシジマくんの映像を流す。なかなか気の利いた演出だと思います。夜のシーンの、この光量でも肌の白さと唇の赤さが見て取れます。白い上着の襟にチラッとかかっているヒゲがたまりません。半分影になった彫りの深い無表情が本当に美しいです。
サイハラと比べてみてウシジマくんて実は健康的に美しいんだな、ということに改めて気がつきました。ちょっとコワセクシーなこの画像、私のスマホの壁紙に設定してある、な〜んてのはどうでも良い情報ですな。前回「週に一度のウシジマくん」の誓いを立てておきながら、既に一週間以上過ぎている、なんてことにはどうか誰も気がつきませんように、南無南無。
去年のことは既に過去のこと、忘年会とともに忘れてしまいました笑。そこで再度一年の始めに「週に一度のウシジマくんの誓い」を立てたいと思います。本年もどうかヒゲハゲ観察日記を、よろしくお引き立てくださいませませ。