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映画「ルートヴィヒ」感想

2015年 08月05日 00:05 (水)

歴史好きにはオススメ。思わぬところで可愛いあのコに会えてテンション上がりました。

ルートヴィヒ
(C)Global Screen GmbH / Stefan Falke
映画「ルートヴィヒ
作品情報



正直あまり期待はしていませんでした。ルートヴィヒと言えば、ヴィスコンティのヘルムート・バーガーでしょ〜、と思っていたので。でも思ったより良かった。嘆美を追求したようなヴィスコンティのバイエルン国王ルートヴィヒに比べ、この作品ではかなり人間臭い王の姿が見られます。

皇太子時代のルートヴィヒから描かれているのですが、冒頭の彼の姿のみすぼらしいことといったら。ひょろひょろと背だけが高い、自信なさげな10代の男の子、まさにそんな風体でした。やがて父王の急逝で即位することになり、一人で部屋に籠り即位式の口上の練習をするシーンが素晴らしい。鏡に向かってポーズを取ってみたり、部屋の中を歩き回ってみたり、そうして次第に顔つきが変わっていく様子に目が釘付けになります。長回しのカメラワークも良いです。

主演のザビン・タンブレアという彼、時々妙に女っぽいかと思えば、見る角度によってはゴツゴツ骨ばったイカツイ男性にも見え、なかなか良い顔をしています。今後が楽しみな人だな、と思い他の作品をあたってみたらば「悪童日記」というのに出ているらしい。コレちょっと気になっていた作品なんですが・・・、たぶん今観るのはやめといた方がいいだろうなぁ。レンタルが旧作になるのを待ったんで十分だわ。

それにしても音楽家のリヒャルト・ワーグナーって結構悪いヤツだったんですね。政治にあれこれ口出ししていたらしいというのは知っていましたが、この作品の彼はまるで自分の幼い息子が帝になったのをいいことに、傀儡として操ろうとする母親のよう。まぁ、ルートヴィヒ自身が「あなたは父のようだ」みたいな発言してたから、それも仕方ないことですが。権力欲の強い芸術家ってつくづく厄介だわ。

ludwigkoza.jpg

で、可愛いあのコというのはコチラ↑(画像悪くてゴメンです)王の手の上にある緑と赤の小さい物体、コザクラインコです。コザクラインコは犬のように、いやひょっとしたら犬以上に、鳥好き鳥嫌いの心を見抜く生き物なんですよ。そのコザクラちゃんが、ルートヴィヒの手や肩で、キャリキャリピュリピュリさえずっているのが本当に可愛いかった。

ザビン・タンブレアも慣れた手つきで扱っていて、その様子からするとどうやら彼は鳥好きのようです。コザクラちゃんも、求愛のしぐさをしていたみたいだし。各国の王室には、色とりどりの南国の鳥のコレクションがあったようですが、国王に愛でられるコザクラインコが見られる、本当に貴重な作品だと思います。コザクラ好きならゼヒ是非!

↓コザクラインコが好きな人もそうでない人も【以下略】

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テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画