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映画「提督の艦隊」感想

2016年 06月22日 00:05 (水)

世界史丸暗記ワード【スケベニンゲンの戦い】というのに覚えがある人なら、きっと楽しめる作品。レンブラントやフェルメールの絵画の好きな方にもオススメですよ。


提督の艦隊
映画「提督の艦隊
作品情報



正しくは【スヘベニンゲン(もしくはシェーニンゲン)の戦い】というのが世界史の問題では一番有名な海戦として挙げられる、イギリスとオランダの戦争・英蘭戦争を題材にした歴史スペクタル映画です。
オランダ人の間では英雄として知られるデ・ロイテル提督という人が主役なんですけど。
このロイテルさん、見た目は人の良さそうな恰幅の良いおじさんで、正直あまり画としては麗しくはなりません。

でもレンブラントの作品などに沢山描かれている、レースの襟飾りや袖飾りのついた衣装の実物が見られるのが嬉しかったです。
あのレースの飾り、思ったより重そうでした。
もっとフワフワしているのかと思ってたんですけど。

yakei.jpg
レンブラントの名画「夜警」の真ん中辺り

そして何よりの見どころは、軍艦と軍艦が戦う場面のリアルさです。
17世紀の軍艦ですから、帆船同士の戦いなワケです。
ホーンブロワーシリーズの海洋冒険小説にはまったことのある私には、この海戦のシーンの詳しい描写には、とにかくワクワクドキドキでした。

当時のオランダ(現ベルギー含む)というのは、回りの大国からの侵略続きで、国としての存続すら危ぶまれるような状況でした。
翻って17世紀の日本はというと、江戸時代が始まったところで鎖国の真っ只中。
そんな中唯一の貿易相手がオランダだった、ということは日本人なら世界史選択であろうと日本史選択であろうと(笑)教養として知っておくべき事柄でしょう。

かな〜りニッチな歴史劇ではありますが、観るべきポイントは沢山あると思います。
宮廷内サスペンスの要素もあり、そういうドラマの好きな方も楽しめるはず。
本格的に再現された、当時の街並や装束もぬかりはありません。
オランダの歴史を知ることで、周りの国の歴史にも否応無く関心を持つことになり、かな〜り勉強になります。
この作品を観ることで、新進気鋭の国オランダのことが、少しは理解できるかも。
機会があれば是非ゼヒ!

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テーマ : 映画感想
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