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私の好きな明日はどっちだ?

2016年 09月24日 00:05 (土)

久しぶりの見比べ観賞です。邦題が紛らわしくてどっちがどっちだかわからないので、きちんと感想を記しておくことにしました。


ボニーとクライド/俺たちに明日はない
映画「ボニーとクライド/俺たちに明日はない
作品情報



原題は「俺たちに明日はない」が「BONNIE AND CLYDEボニー&クライド」、「明日に向って撃て!」が「BUTCH CASSIDY AND THE SUNDANCE KIDブッチ・キャシディ&サンダンス・キッド」と主人公二人の名前というシンプルな物です。
どっちがどっちか紛らわしい邦題になってるんですけど見比べてみると、なるほどうまいタイトルをつけたもんだなと感じました。
ボニー&クライドの生き方の方が未来のない感じ、いわゆる閉塞感のような物が強いです。
ブッチ・キャシディ&サンダンスキッドの二人は、より良い未来を信じている気持ちが伝わってきて、それがまたとても切ない。

明日に向って撃て!
映画「明日に向って撃て!
作品情報



前者が1930年代、後者が1890年代という時代設定で、どちらも同じ実在の二人組をモデルとしている点では、かなり共通点があるように思います。
さらに良くみると制作年も2年くらいしか違わないとのこと。
「俺たちに明日はない」の方がすごく古く感じたのはどうしたことでしょうか。

どちらの作品も今回が2度目の観賞だったように思います。
最初の時と同様、ボニー&クライドの二人には全く共感できませんでした。
犯罪を犯罪とも思わない二人と、その親戚一同もワサワサ登場してドタバタはちゃめちゃ騒がしいだけ。
ラストにマシンガンぶっ放し、綺麗さっぱり片付いてメデタシめでたし。
そういえば最初に観た時も、ラストシーンが圧巻、みたいな謳い文句を信じて我慢して最後まで見たような記憶があります。

一方で「明日に向って撃て!」は良かったですわ。
初見がいつ頃だったのか、はっきりは覚えていませんが、まだ私は学生だったかも。
いずれにせよ、この作品の主人公に近い年齢だったはず。
社会とか時代の不条理を感じて、観賞後にやるせなさや無力感に襲われたような覚えがあります。
年を重ねて再見してみると、ただただ切なくて切なくて。

観ているうちにラストシーンを思い出し、それがまた切なくて。
私の記憶違いであって欲しい、別なラストであって欲しい、そう願わずにはいられなかった。
社会の底辺にある若者が、少しでも上に行きたいともがく様は、見ていて胸が苦しくなります。
それは古今東西問わず、もちろん現代日本においても同様。
ブッチ・キャシディ&サンダンス・キッドは新天地オーストラリアを目指します。
現状打破のために新天地を目指す、これは最も手っ取り早い人生の再スタートの方法でしょう。
今の日本の現実世界において、そういう新天地がどこかにあるのでしょうか?


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