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犀原茜最強説

2017年 04月05日 00:05 (水)

Blu-rayが届いてからというもの、part3とファイナルを毎日のように観ています。ウシジマくんではなく犀原茜の方がサイキョーだと私は思います。闇金ウシジマくんtheファイナル感想その9


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<常に恩人サメジマのネクタイを腕に巻いている茜>



ウシジマくんのライバルとして映画Part2から登場した犀原茜に興味がありました。
映画ファイナルでは親からの愛情を注がれることなく育った茜が、ようやく愛情を注いでもらえる人サメジマに出会ったのに、その大切な人をウシジマくんに奪われた、そういう背景が語られます。
直接手を下したワケではないウシジマくんに逆恨みをする茜は、憎むことでしか前に進むことのできない哀れで悲しい人間のように見えます。
どんよりした表情でありながら何かと闘っているかのような猛々しい目は、不気味としか言いようがありません。
けれども、それは表向きのこと。
映画ファイナルを観た後では、彼女はウシジマくんへの恨みなど、とうの昔に克服していると私は感じました。

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<泣きながらネクタイを巻く14歳の茜>



原作マンガではウシジマくんのライバルは男のキャラです。
それを女性キャラに変更することで、実写版闇金ウシジマくんの世界観がサステナブル(持続可能)な物になったと私は考えます。
男の闇金業者の闘いでは、まさに食うか食われるか勝つか負けるかの一元的な流れしか生まれません。
ウシジマくんもいつかは誰かに敗れ去るのみなのです。

けれども犀原茜という女闇金の登場で、流れは全く変わります。
何故なら犀原茜はウシジマくんの敵にはならないから。
彼女はウシジマくんとはまったく違う次元にいるのです。
同じ土俵では闘えないのです。
そのためウシジマくんが敗れ去ることもないのです。

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<丑嶋少年と柄崎少年にエールを送った直後の茜>



犀原茜とウシジマくんが初めて会った時、それは柄崎少年と丑嶋少年が鰐戸兄弟との闘いに向かう道中でした。
鰐戸兄弟のことをうっとおしく思っていた茜は二人に「死ぬんじゃないぞ!」とエールを送ります。
この直前柄崎少年と母親の間には「言ってくる」「早く帰ってくるんだよ」という会話が交わされます。
柄崎の母親は自分の息子が死地に赴くつもりであることなど知る由もありません。
一方で犀原茜は知っていました。
そのため茜の言葉「死ぬんじゃないぞ」は、柄崎の母親の代弁をした言葉のように、私には聞こえるのです。

この作品「闇金ウシジマくんthe final」のキャッチコピーには「全ての母親と子どもたちに贈る」という物があります。
犀原茜は闇金界の母、そういう位置づけではないかと私は考えているのです。

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テーマ : 闇金ウシジマくん
ジャンル : 映画