fc2ブログ

07月 « 2022年08月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31  » 09月

ディーン、君がいた瞬間

2022年 08月31日 00:10 (水)

この作品、前からちょっと気になっていました。今回ロバート・パティンソン祭りで真っ先に観たいと思った作品です。きっちり髪をなでつけたレトロな造形のロバパティに ★を進呈してヒゲハゲ満足度5点満点で★★★★★


ディーン君がいた瞬間



かつての私の愛犬の名前はジェイムズ一世(愛称ジミー)でした。
ジミーという名を聞いた半分くらいの人は「ジェームズ・ディーンのジミーちゃんね」と言ってくれたことが嬉しかった。
真っ黒で地味だからジミーだなんて本当のことは、誰にも明かしたことはありませんけどね。

ジェイムズ・ディーンの作品は「エデンの東」と「理由なき反抗」の2つだけ観たことがあります。
といってもクレジットとしてジェイムズ・ディーンの名前が出ているのは他に「ジャイアンツ」だけとのこと。
この「ジャイアンツ」も観てみたいと思っているのですが、なかなか機会がありません。

不遇な若者が己の知恵と才覚でチャンスをつかみ、のし上がっていく物語が私は好きです。
闇金ウシジマくんの映画シリーズなどもそうですし、古いところだと「スティング」とか「明日に向かって撃て」なんかも含まれるかと思います。
この作品もまさにそういう物語、しかもほぼ実話だったりするのが素晴らしい。

物語の主人公はジミーではなく、彼の姿をフィルムに残そうとする駆け出しカメラマンのデニス・ストック(ロバート・パティンソン)です。
芸能写真ではなく芸術性の高い物を撮りたい、本人の言葉によるといつまでもレッドカーペットでくすぶっていたくない、と願っているデニスはパーティで出会ったジミーに興味をひかれます。
このデニスとジミーのやりとりが、なかなか面白いの。
会話が噛み合っているようで噛み合ってなくて、二人とも自分の言いたいことだけ言ってるんです。

ジミーは最初の主演作品「エデンの東」が完成したばかりの駆け出しの俳優。
一方のデニスはというと気持ちだけが空回りする、芸術家志望のカメラマン。
どちらもアーティストの端くれなんですよ、そりゃ会話も噛み合わないでしょうよ。
それでもどこかで心が通じている、いわゆる魂が響き合っている、そういう関係なのがよくわかります。

故郷インディアナ州に向かう列車の中で、過去を語るジミーを神妙な顔で見守るデニスですが、最後にはあの最高のロバートスマイルで締めくくってくれるのです。
その後列車を降りインディアナでのジミーを捉えたデニスの写真は、映画史に残る物となります。
「僕がレンズの中に見たものを、もうすぐ世界が目撃する」とのデニスの言葉は本当になりました。
けれどもそれは、ジミーの事故死があってこそのことでもあるのです。

1955年の初めの彼らのほんの数ヶ月は、どれほど濃密な瞬間であったことか。
なんだか無性にジェイムズ・ディーンの作品が観たくなってきました。
いや、だから「ジャイアンツ」が観たいんだってば〜〜‼︎


/ ←ひとポチよろしく!
スポンサーサイト



テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

真夜中のギタリスト

2022年 08月29日 00:13 (月)

ただいま絶賛ロバート・パティンソン祭り開催中。冴えない若者アートのボサボサ頭に★を進呈してヒゲハゲ満足度5点満点で3★★★


真夜中のギタリスト


まず始めに宣言しておきます。
ハリポタとトワイライトには絶対手を出しませんからねっっっ‼︎
ロバート・パティンソンに興味を持ったのは、もちろん「ザ・バットマン」からなワケですが、何より彼の笑った顔が見てみたいと思ったから。
「TENET」で目にした彼の笑顔が本当に素敵だったんです。
けれども今作ではほとんど笑顔は見られませんでした。

筋立てはというと、母親との仲がこじれている若者が、いわゆる自分探しをする、という物(ざっくりしすぎ⁉︎)
おかしな心理学者の助けを借りてはみるものの、全く成果は上がらず。
最終的には友人ふたりとバンドを結成する、というところで終わります。
どうやらコメディ作品のようですが、あんまり笑えないのよ。
邦画タイトルはひょっとすると「真夜中のカーボーイ」になぞらえているのでしょうか。
原題は「How To Be 」で社会になかなか溶け込めない、主人公アート(ロバート・パティンソン)の気持ちを良く表した物だと私は思います。

トワイライトでブレイクする前のロバート・パティンソンの情けなさがいいです。
母親にハグを求めるも激しく拒絶される様子が切なくて悲しくて、笑いを取るシーンのはずなのに笑えないし。
別れた(でもアートはそのことに納得していない)彼女が男と親しくしていることに嫉妬し、その男に対してできることは飲み物をぶっかけるくらいしかできなかったり。
ふたりの友人の後押しを受けて、ギターを手に小さなクラブのステージで面白くもない歌を歌うというシーンで物語は終わりますが、この時のアートがかなり笑っています。
けれども、どんどんカメラが退いていくのであまりはっきり捉えられないのがもったいない。
20歳そこそこ等身大のロバート・パティンソンが見られたのは収穫でした。


/ ←ひとポチよろしく!

テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

「ジュラシック・ワールド」新たなる支配者 観てきました

2022年 08月27日 22:26 (土)

字幕で観るか吹き替えで観るか悩んで、伊藤沙莉の声優っぷりをチェックしたくて吹き替えを選びました。恐竜使いの元おデブちゃんクリス・プラットの口髭に★を進呈してヒゲハゲ満足度5点満点で5★★★★★

ジュラわさん

【公式サイトはコチラ】


映画を映画館で観る楽しさを私に教えてくれたのが、このジュラシックシリーズでした。
1993年の「ジュラシックパーク」を観た時の詳しいことは、こちらの史上最悪の勘違い観賞の顛末をお読みください。
この時の経験がなければ、映画はレンタルして家で鑑賞したので十分、という考えを持っていたかもしれません。
あれから約30年、科学技術諸々の発展に伴い映画の楽しみ方も様変わり。
そして恐竜を取り巻く環境もすっかり変化しました。
中でも恐竜の子孫は爬虫類ではなく鳥類である、という学説がすっかり定着したのは鳥好きには嬉しいこと。

物語序盤にラプトルのブルーが、けたたましい鳴き声をあげる様子を見て、あれはきっと子どもを探しているんだな、とすぐ気が付きました。
というのも、ほんの数日前に同じように鳴き騒ぐヒヨドリを目にしたばかりだったから。
最近の研究では鳥たちのさえずりから、その意味を解き明かすことまでできるようです。
とはいえラプトルが単為生殖だったというのには驚きましたが。

ラストに捕虫網を手にして駆け回るウー博士の姿が、まるで夏休みの少年のそれのようで、ちょっとだけウルウルしました。
虫博士の友人ドクターKの姿にも重なったというのもあるかもしれません。
純粋な研究者たちの好奇心を、金儲けに利用しようとする悪い奴らに鉄槌を下してくれるこの映画が私は好きです。
やたら「最終章、最終章」と宣伝されていましたが、私はいつか必ず戻ってきてくれると信じたい。
その時にはきっとカラフルな羽毛を体にまとった恐竜たちが、大きなスクリーンを闊歩することでしょう。
10年後か、あるいは20年後か、30年後だとちょっと厳しいので私の目の黒いうちにお願いしたいです。




/ ←ひとポチよろしく!

テーマ : 映画館で観た映画
ジャンル : 映画