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ブルー・レクイエム

2022年 09月25日 22:46 (日)

ガイ・リッチー監督ジェイソン・ステイサム主演「キャッシュトラック」の元となったフランス映画です。主人公の疲れた無精髭に★を進呈してヒゲハゲ満足度5点満点で★★


ブルーレクイエム



いくらなんでも暗すぎる、とことん暗すぎる。
あまりに救いがなさすぎて、見終わってからモノすごーくドンヨリしてしまいました。
強盗事件の流れ弾で命を奪われた息子の、いわば仇討ちをするという物語。
終わってみれば、だーれもいなくなったというオチなんですよ。
けど考えたら、赤穂浪士の仇討ち物語も同じオチってことですよね⁉︎
仇討ちなんてロクなもんじゃない、つまりそーゆーことです。

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リメンバー・ミー

2022年 09月06日 00:06 (火)

数あるロバート・パティンソン作品の中から、彼が製作にも関わっているという情報を得て、このラブストーリーを選びました。顎髭モジャモジャのロバパティに★を進呈してヒゲハゲ満足度5点満点で★★★


リメンバーミー




ニューヨークを舞台とした、父親との関係がうまくいっていない22歳の悩める若者の物語。
あら、なんだか前にも似たような筋立てを記したような記憶が、けど気にしない気にしない。
この作品のことをネット検索すると、なんだか問題作みたいな記述が見られるんですよ。
ラブストーリーとしては特に目新しい物はなくて、恋人と幸せそうに笑うロバート・パティンソンが沢山見られます。
けど私が一番キュンとしたのは、父親と和解した時の彼の笑顔。
しかも父親役がピアース・ブロスナンだったりするので、このシーンは何度も繰り返し見直してしまいました。

タイトルが2017年のディズニー作品と同じ物なので、結末はそういうことなんだろうなとは薄々感じていました。
けど原因がまさかのアレだったのは驚き。
問題作と言われる原因はそこにある、というのは理解できなくもない。
と、当たり障りのない表現ばかりだと何のことだかわからなくなるので、以下ちょっとネタバレします。

ということでここで社長の登場ですよ。


tutaetakatta2.jpg
♡ 外伝の闇金サイハラさんで出てくれるかなぁ無理だろうなぁ ♡




さくっとネタバレすると、父親と和解した後ロバパティ演じる主人公は2001年のニューヨーク同時テロで帰らぬ人となるのです。
父親の経営する弁護士事務所で待ち合わせをしているところに、飛行機が突っ込んでくるという設定。
それまでざっくりとした年代が語られているのですが、最後にはっきり2001年9月11日という日付が示され、ようやくそのことに思い至るわけです。

何が問題かというと、あの痛ましい事件を恋愛物語のいちモチーフとして利用した、という否定的な意見が出てきたのだそうです。
まぁ亡くなった人の数が数だけに、そういう声が大きくなるのは致し方ありません。
けれどもただ遠くにいる人間の目からすると、これはいわゆる鎮魂映画のように映るのですよ。
ひとつ気になるのは、この作品の公開が2010年ということ。
ちょっと早すぎたような気がする、せめてもう一年待てなかったのかしらね。

それともう一つ気になったのは、今作のヒロインは10歳の時に強盗に襲われ、母親を目の前で撃ち殺されていること。
それってブルース・ウェインと同じじゃないの。
それにしては特に卑屈になることもなく良い娘に育っているのは、父親の育て方が良かったのか、あるいは本人の生まれ持っての資質なのか、あるいは両方か。
いずれにしてもブルース・ウェインの根暗さは、生まれ持った物なんだろうなと改めて感じた恋愛物語でありましたとさ。


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天才画家ダリ愛と激情の青春

2022年 09月03日 00:09 (土)

日本公開もなかった作品ですが、ロバート・パティンソン人気を受けてソフトリリースされたようです。スペインを代表する画家と詩人と映画監督の青春物語。見事なカイゼル髭を見せてくれたロバパティに ★を進呈してヒゲハゲ満足度5点満点で★★★★★


天才画家ダリ



いかにもロバート・パティンソン演じるダリが主役みたいなタイトルとパッケージですけど、物語の主人公は詩人のロルカ(パッケージ左下)だと私は思います。
もう一人、後に映画「昼顔(1967年カトリーヌ・ドヌーブ主演)」の監督となるルイス・ブニュエルもいくらか関わっていて、簡単にいうとこの三人(ダリ、ロルカ、ブニュエル)の人間関係、平たく言えば三角関係を主軸として物語は展開していくというのがザックリとした筋立て。

時は1922年のマドリード、夏休みが終わり再会を喜ぶロルカとブニュエルの学生寮に、若く美しい芸術家ダリがやってきます。
来たばかりの頃のダリ(ロバート・パティンソン)の造形が素晴らしい。
学生たちは皆スーツにネクタイというシンプルな格好をしているのに、ダリひとりフリルのヒラヒラした前時代的ないでたちなのが可笑しいの。
ヘアスタイルもいわゆるおかっぱ頭で、あのロバート・パティンソンがまるで女の子のように見えるんですよ。
作品レビューには「ヒラヒラ衣装のロブ様が可愛い」というものが散見されました。
うん、確かに可愛い、良く似合ってると思う。

けれどもダリ本人はそう思わないので(そりゃそうだ笑)イメージチェンジを図り、見事に爽やかイケメンに脱皮するのです。
脱皮したダリにロルカは一目惚れ、実は元々ダリはロルカに気がありました。
学生寮にやってきた後、ダリがロルカの様子をうかがっている様子が、はっきり描かれています。
さらにはロルカが入ってきた時のために、必死で自室を整えるダリのソワソワ感はまさに恋する乙女のよう。
でも最初にその部屋に入ってくるのは、ルイス・ブニュエルなんですわ。
三角関係ラブストーリーあるあるですよね。

男の嫉妬は醜いなんていいますが、ブニュエルのそれは醜いを通り越して恐怖です。
ダリとロルカが友人以上の関係となったことを敏感に察知したブニュエルの目が怖い。
空気が凍りついたような部屋の中にあって、けれどもダリとロルカはそのことに気がついていないようなのも恐ろしい。
部屋を出ていき行きずりの同性愛者を痛めつけるブニュエルの姿が、恐ろしくもあり同時に痛ましくもありました。

設定だとダリは20歳になったばかりのよう。
ロルカと戯れる彼の笑顔が本当に可愛い、まさにロバパティスマイル全開です。
盗んだバイクで走り出す15の夜ならぬ、盗んだ自転車で走り出す海辺の景色の美しいこと。
暗い海の中で絡み合う二人の幻想的なこと。
でも悲しいかな幸せな時間はいつまでも続かないのです。

作中、随所に白黒画像が挟まれるのですが、ひょっとしていくつかはブニュエル本人の撮った映画なのでしょうか。
ロルカの短い人生を思うと、現在の地球上でも彼らと同じ苦しみに苛まれている人たちが大勢いるということが、残念でなりません。




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ベラミ

2022年 09月02日 00:08 (金)

ベラミとは美しい友人という意味だそうです。この作品のレビューの中に「どこが美しいのかわからない」という物を見かけました。まぁロバート・パティンソンの麗しさは、なかなか簡単には捉えられないので、そう言われるのもわからないでもない。乱れ髪のエロスだだ漏れロバパティに★を進呈してヒゲハゲ満足度5点満点で5★★★★★


ベラミ



不遇な若者が己の知恵と才覚でチャンスをつかみ、のしあがっていく物語が私は好きです(以下略)笑。
この作品もそういう物ですが、のしあがる先が国家権力に手が届く身分で、これまで私が見た中では一番高いような気がします。
さらには彼の才覚というのが、女性を意のままに操るスキルというもので、そのギャップがまた興味深いの。

ロバート・パティンソンは、見るからに美形というワケではありません。
むしろ若干左右非対称の顔立ちなので、いくらか不気味さを感じる場合もあります。
はっとするほど美しい顔を見せるかと思えば、ぎょっとするほど醜く見える時もある。
いたずらっ子のように無邪気な笑顔を見せたかと思えば、次の瞬間には悪魔のように冷酷な顔になっている。
つまりこの美しい友人ベラミを目にするには、画面から目を離してはいけないのです。

主人公のベラミはさておき、相手となる女性たちもなかなか面白いキャラばかり。
貴族としての人生を存分に楽しんでいるクロチルド、良妻賢母の見本のようなヴィルジニ、そして男以上に権力指向の強いマドレーヌ。
この三人をさんざん弄んだ挙句、4人目として狙いをつけたのがヴィルジニの娘シュザンヌ。
先の三人はベラミのことを理解していました。
理解した上で、ある意味わざと弄ばれていた、そういう風に私には見えました。

4人目の女シュザンヌはどうでしょうか⁉︎
いや、きっと絶対ベラミのことは理解してないと思う。
ということはつまり彼の先行きは・・・。
ま、世の中そんなに甘くないってことですよね。



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アイスマン 宇宙最速の戦士

2022年 09月01日 00:16 (木)

私にはどうやら期待外れすぎる作品を観た時には、それを見なかったことにする(見たこと丸ごと忘れる)という癖があるようです。この作品もそんなものの一つです。というワケで見たこと忘れた二度見作品カテゴリ作りました。


アイスマン2


いくらドニー・イェンのファンであってもコレはいただけませんわ。怒
この作品アイスマンは前後編なんですけど、前編はすごく良かったんですよ。
ただ少し若干ちょこっとだけ大風呂敷広げた感が漂っていたのは確か。
えらく壮大な話になってるけどラストはどうやって納めるんだろう、と心配になりましたもの。

いわゆるタイムリープ物の作品なのに、まさかの「時空を往来するなどやってはならぬこと」で終わるなんて、ちょっと酷すぎません⁉︎
百歩譲ってそれもアリだとしても、アクションシーンがどれもつまらなかったのが何より良くないと思う。
せめて前編の半分でもアクションに力が入っていたら、見どころもあったでしょうに。
見たことを忘れて見てしまった自分自身の黒歴史をここにしっかり記しておきたいと思います。



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