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イタリア映画「愛と銃弾」感想

2022年 05月27日 22:22 (金)

イタリア発のコメディギャングミュージカル作品。ミュージカルパートにどうしても尺が取られるので134分と長くなるのは致し方ありませんな。イタリア男にしては珍しく無口なチーロに★を進呈してヒゲハゲ満足度5点満点で4★★★★


愛と銃弾
舞台はイタリアのナポリ
チーロ(ジャンパオロ・モレッリ)はロザリオ(ライツ)という男と組み
「タイガー」という殺し屋をやっていた
看護師のファティマ(セレーナ・ロッシ)は
ある日の勤務中にとんでもない事件に巻き込まれる
チーロは目撃者のファティマを殺そうとするが
二人が若かったころに付き合っていたことを思い出す
恋心がよみがえったチーロはファティマを守るため裏社会から逃げようと・・



原題は「Ammore e malavita」で「愛と裏社会」ということのようです。
裏社会の男チーロが若い頃の恋心を思い出し、裏社会から抜け出そうとするという物語。
けれども主人公はチーロというより、相手のファティマじゃないかと。
なにせミュージカルですから、歌唱力抜群のファティマの方がずっと活躍してますし。
とはいえ私が注目したのはチーロですけどね。
なぜって彼は無口なんですよ、殺し屋ってのはやっぱり寡黙でなきゃならないでしょ?

事が起こった時チーロの相棒ロザリオは、魚の加工場をチーロと二人で任されると聞かされ喜んでいました。
一方のチーロの反応が妙に薄くて、それがちょっと笑いを誘うくらい。
まぁ考えたら殺し屋から工場経営へ転身なんて、そう簡単なことではないと思うんですよ。
ロザリオはひょっとしたら殺し屋稼業が嫌だったのかもしれません。
でもチーロはそうじゃなかった、殺し屋こそが自分の天職だと思っていたのでは。

ところがそんなチーロがかつての恋人ファティマに再会して、殺し屋稼業から足を洗う決心をする訳です。
チーロがバイクに乗って海岸線を走りながら歌うシーンがあります。
歌うというより一人語りのようなトツトツとしたものです。
無口なチーロにしてみれば沢山しゃべっていることになると思うんですよ。

ラストにはヒロインのファティマとのデュエットもあります。
このデュエットがまた笑いを誘うのですよ。
え?あれは笑っていいパートですよね?
なんせ相手のファティマを演じている人は、イタリア版アナ雪でアナ役を担当しているほどの歌唱力なんですから。


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テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

トラックバック

「愛と銃弾」

2022年05月30日 11:06

もうどう表現したらいいのか判らないが、とにかく無茶苦茶面白かった!そしてとにかく無茶苦茶好きだ!もっと早く観ておかなかったことが悔やまれる。恋愛物、ノワール物、コメディ、ミュージカル…どんなジャンルにしてもアリだし、どんなジャンルでもない。どこにでもあるようでどこにも無いテイスト。強いていうなら香港映画の香りが漂う。ナポリドメドメ(ドメスティックの最たるものという意味です)なんだけれど。私は...

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こんにちは

2022年05月30日 11:10

こんにちは。

これ、もう最高でしたよね~。
観る前はこんなに自分自身でウケるとは思いませんでした。何といってもラテンの血は湿っぽくない。そこが良い。
寡黙なチーロがラスト…という変わり身の凄さも素敵でした。

Re: こんにちは

2022年06月02日 22:35

コメント&トラックバックをありがとうです、ここなつさん。

> これ、もう最高でしたよね~。
> 観る前はこんなに自分自身でウケるとは思いませんでした。何といってもラテンの血は湿っぽくない。そこが良い。
> 寡黙なチーロがラスト…という変わり身の凄さも素敵でした。

ナポリが舞台でロケもほとんどナポリだそうですね。
いいなぁ、ナポリ行きたいな〜、とイタリア好きの血が騒ぎました。
ナポリでロケ地巡り、最高だわ。