山田孝之主演ドラマ「世界の中心で、愛をさけぶ」感想 その1

これの映画版を地上波初登場みたいな宣伝文句の、テレビの洋画劇場で家族と観た覚えがあります。その時の感想は「こんなお子ちゃまの自己チューな恋愛物語を、今時の若者は支持するのか、世も末だな」という物でした。

白血病の少女アキを無理矢理オースラリアへ連れて行こうとし、結果として死を早めてしまう行為は、ありがちな若者の暴走死と同じようにしか見えなかった。この場合の暴走は文字通りのこと、定員オーバーの車でスピードを出し過ぎ、カーブを曲がりきれずクラッシュ、というアレです。つまり若者の無謀さ故の死、としか受け取れなかったんです。だって二人の主人公の細かい心情が、私には全然感じられなかったから。

「山田孝之の東京都北区赤羽」の中でY氏のお姉さんSの、このドラマの主人公サクが本人に近い、という言葉を受け、今回これを観てみることにしました。いやぁ、セカチューなめてました。かなり何度も泣きました。今までこのドラマを観ていなかったことを後悔しました。ごめんなさい、セカチューファンの方。罪滅ぼしに今からガンガン誉め称えていくので許してください。

まず主人公二人の心情をとても丁寧に、丁寧すぎるくらい丁寧に描いているので、何故オースラリアに行こうとしたのかが、よくわかりました。中でもサクの「一人で死を看取る覚悟」という独白台詞に、そうかそこまで覚悟しての行動だったのか、と納得がいきました。もう一つの印象的な台詞「生きることを諦めたのではない、死を夢見ることがいけないの?」というアキの言葉も、17歳の少女から発せられた物とは思えない、人生の重みのような物を感じ、しっかり胸に残りました。

2時間程度の映画で、ここに至るまでの心情を描ききるのは無理だったのだと思います。ドラマでの諸々の演出もさほど大袈裟でなく、例の「助けてください」のくだりも、割とサラッとだったのも良かった。映画版のあのシーンは、ただお子ちゃまがだだこねて泣いているようにしか私は感じられなかったから。

殆どの人はこれをラブストーリーとして捉えているのかもしれませんが、私には違う側面の方が心に残りました。死を覚悟した時の人のあり方、本人はもとより回りの家族や友人たちの心構え、そういうことを教えてくれる素晴らしい作品だと思います。

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プロフィール

ケフコタカハシ

Author:ケフコタカハシ
半世紀を越える人生のほとんどを西洋かぶれで過ごしてきた主婦。ここ2年ほど山田孝之演じる実写版ウシジマくん中毒。「闇金ウシジマくんthe final」13回観ました。バイバイウシジマなんて言いませんからね〜!

どーでもいい日常の記録
「チェックも縞のうち」


闘病記の
「女の終活日記」
もよろしく。

現在の主な観察対象:山田孝之、ジェイソン・ステイサム
初恋の禿:ユル・ブリンナー
初恋の髭:デニス・ウィーバー
初恋の髯禿:ショーン・コネリー
大きくなったらなりたい物:仙人
将来の夢:一人暮らし
今一番行ってみたい場所:グランドキャニオンとラスベガス、香港
将来の希望:山田孝之の美白ヒゲを拝むこと

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