映画「俺はまだ本気出してないだけ」DVD 感想

劇場公開時に観に行きたかったのですが、諸事情から叶わず今まで持ち越しとなっていた作品です。堤真一ってコメディアンだっけ？と思いちょろっとネット検索。もう少し若いのかと思っていたら、なんと本日で満50歳とな？！おめでと〜！いよいよ人生半世紀！

とはいえこの作品、なにげに堤真一本人の経歴にもいくらかかぶってるような気がするんですけど。35歳で俳優になるしかないと腹をくくったという堤真一、いわゆる大器晩成ってヤツですな。ダメ男の情けなさっぷりがカッコイイなんて、そうそうないキャラでしょう。

笑い満載のコメディ作品かと思いきや、思ったより切なかったです。最後の父娘の会話の流れに「泣かされるもんか〜」と踏ん張ったけど、やっぱり涙が出ました。また親でもあり、子でもある主人公の立場が絶妙。大半の人間は、こうやってグダグダもがきながら一生を終えるのが普通なんだろうなぁ、と妙に達観したりして。

山田孝之ファン視点では、キャバクラ店員の扮装の彼に「おおっ！まさかホスト役なの？！」とちょっと期待しちゃいました。一度でいいから彼のホストっぷりを見てみたいです。きっと板についたかまぼこなんだろうなぁ。とかなんとか、この作品ではなかなか定職につけない彼の役柄と「朝起きられなくて」という台詞が、ものすご〜く身につまされてしまった。リアルすぎると笑えないわよ・・。