映画「3時10分、決断のとき」感想
2015年 11月22日 00:05 (日)
グラディエーターのマキシマスと並ぶくらいのラッセル・クロウのカッコ良さにしびれました。正義の人マキシマスと真逆の悪漢キャラが素晴らしい!
グラディエーターで見初めたラッセル・クロウ、以来あれこれ彼の作品を観てきました。
けれども私にはあまりピンと来る物がなく、そろそろラッセル・クロウ祭りも終わりかなと思ってたんですよ。
でもコレは違った。本当に良かった。
久しぶりに骨太な男の西部劇を観たような気がします。
1957年に制作された物のリメイクだそうですが、おそらく私は子どもの頃にそれを見ていると思います。
もちろん劇場でじゃなくテレビ放映ですよ。
ウェイドという名前に覚えがありましたし、絵を描く癖のある悪役というのも記憶にあります。(もし間違ってたらごめんなさい)
早撃ちが得意で血も涙もない、けれどもやたら聖書の引用をしたがるお尋ね者のベン・ウェイド(ラッセル・クロウ)もついに御用となり、彼を裁判所へ護送する列車の時刻が3時10分というこの作品。
ラッセル・クロウのガンマンとしての勇姿が見られるのは、冒頭のほんの少しだけです。
何故なら女にうつつを抜かしているうちに(笑)捕まって手錠をかけられて護送されるという筋立てだから。
けれども、この女性に対する演技(と言っても女性は二人しか出てこないけど)が抜群なんですわ。
言葉を交わしているうちに、女が知らず知らずのうちにその魅力に引き込まれてしまう色男。
ついには「悪人には見えない」とまで言わしめてしまうくらい。
こういうラッセル・クロウが見てみたかったんです。
もう一人の主役ダン・エヴァンス(クリスチャン・ベイル)に対する態度も良かった。
部下に対する態度も、ラストの彼の行動も、どんなことをしてでも生き延びようとする生への執着だと私は感じました。
このベン・ウェイドの徹底した悪漢ぶりは、ウシジマくんに通じるものがあるように思います。
せっかくなので、他に二つのラッセル・クロウ作品の一言感想も追加しておきます。
「アイアン・フィスト」アメリカ制作の異色のカンフー映画。ラッセル・クロウの体に随分貫禄がついていたのが印象的でした。
「LAコンフィデンシャル」マフィアのボスを脱税容疑で逮捕するという、何度も映像化されているお馴染みのストーリー。口より先に手が出る喧嘩っ早い警官役のラッセル・クロウが若くてピチピチしていました。怯えた仔犬のような目をした短髪の彼もなかなか良かったです。
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(c) 2007 Yuma, Inc. All Rights Reserved.
映画「3時10分、決断のとき」
作品情報
グラディエーターで見初めたラッセル・クロウ、以来あれこれ彼の作品を観てきました。
けれども私にはあまりピンと来る物がなく、そろそろラッセル・クロウ祭りも終わりかなと思ってたんですよ。
でもコレは違った。本当に良かった。
久しぶりに骨太な男の西部劇を観たような気がします。
1957年に制作された物のリメイクだそうですが、おそらく私は子どもの頃にそれを見ていると思います。
もちろん劇場でじゃなくテレビ放映ですよ。
ウェイドという名前に覚えがありましたし、絵を描く癖のある悪役というのも記憶にあります。(もし間違ってたらごめんなさい)
早撃ちが得意で血も涙もない、けれどもやたら聖書の引用をしたがるお尋ね者のベン・ウェイド(ラッセル・クロウ)もついに御用となり、彼を裁判所へ護送する列車の時刻が3時10分というこの作品。
ラッセル・クロウのガンマンとしての勇姿が見られるのは、冒頭のほんの少しだけです。
何故なら女にうつつを抜かしているうちに(笑)捕まって手錠をかけられて護送されるという筋立てだから。
けれども、この女性に対する演技(と言っても女性は二人しか出てこないけど)が抜群なんですわ。
言葉を交わしているうちに、女が知らず知らずのうちにその魅力に引き込まれてしまう色男。
ついには「悪人には見えない」とまで言わしめてしまうくらい。
こういうラッセル・クロウが見てみたかったんです。
もう一人の主役ダン・エヴァンス(クリスチャン・ベイル)に対する態度も良かった。
部下に対する態度も、ラストの彼の行動も、どんなことをしてでも生き延びようとする生への執着だと私は感じました。
このベン・ウェイドの徹底した悪漢ぶりは、ウシジマくんに通じるものがあるように思います。
せっかくなので、他に二つのラッセル・クロウ作品の一言感想も追加しておきます。
(C)2012 Universal Pictures
映画「アイアン・フィスト」
作品情報
「アイアン・フィスト」アメリカ制作の異色のカンフー映画。ラッセル・クロウの体に随分貫禄がついていたのが印象的でした。
「LAコンフィデンシャル」マフィアのボスを脱税容疑で逮捕するという、何度も映像化されているお馴染みのストーリー。口より先に手が出る喧嘩っ早い警官役のラッセル・クロウが若くてピチピチしていました。怯えた仔犬のような目をした短髪の彼もなかなか良かったです。
もうかりまっか?ポチポチ↓でんな〜。

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2015年11月22日 19:23
Re: タイトルなし
2015年11月23日 18:46
コメントありがとうです、つかりこさん。
> 『L.A.コンフィデンシャル』、おもしろいですよねー。
同じテーマの作品の中では、とても完成度が高いと思います。
グラディエーターを観た人には、ぜひこの「決断の時」のラッセル・クロウも観て欲しいです。
> 『L.A.コンフィデンシャル』、おもしろいですよねー。
同じテーマの作品の中では、とても完成度が高いと思います。
グラディエーターを観た人には、ぜひこの「決断の時」のラッセル・クロウも観て欲しいです。
コメントありがとうございました
2016年01月16日 11:49
>言葉を交わしているうちに、女が知らず知らずのうちにその魅力に引き込まれてしまう色男。
大人の魅力でしたね~。ダンとは正反対で、そんなまったく違うふたりだからこそ、彼らの対決が見応えあるものになってました。息子の使い方もよかったと思います。
>部下に対する態度も、ラストの彼の行動も、どんなことをしてでも生き延びようとする生への執着だと私は感じました。
ラストの彼の行動というのは、おとなしく列車に乗ったことですよね?
確かに、あそこで無駄に抵抗するより、油断させておいて脱獄する方が成功率は高そうな気がします。
「L.A.コンフィデンシャル」もラッセルでしたっけ。好きな作品なのに思い出せない…。
ホント、顔が覚えられないです(汗)
大人の魅力でしたね~。ダンとは正反対で、そんなまったく違うふたりだからこそ、彼らの対決が見応えあるものになってました。息子の使い方もよかったと思います。
>部下に対する態度も、ラストの彼の行動も、どんなことをしてでも生き延びようとする生への執着だと私は感じました。
ラストの彼の行動というのは、おとなしく列車に乗ったことですよね?
確かに、あそこで無駄に抵抗するより、油断させておいて脱獄する方が成功率は高そうな気がします。
「L.A.コンフィデンシャル」もラッセルでしたっけ。好きな作品なのに思い出せない…。
ホント、顔が覚えられないです(汗)
Re: コメントありがとうございました
2016年01月16日 22:54
コメントありがとうです、宵乃さん。
> 大人の魅力でしたね~。ダンとは正反対で、そんなまったく違うふたりだからこそ、彼らの対決が見応えあるものになってました。息子の使い方もよかったと思います。
そうそう、ダンの息子が大人になる物語でもあるなと思いました。太陽の帝国と似たような感じ。
> ラストの彼の行動というのは、おとなしく列車に乗ったことですよね?
部下を皆殺しにしましたよねぇ。
自分一人が生き残ることを優先させたのは、究極の悪だと思うの。
> 「L.A.コンフィデンシャル」もラッセルでしたっけ。好きな作品なのに思い出せない…。
> ホント、顔が覚えられないです(汗)
ラストに惚れた女性と他所の州に引っ越して行くんですよ。
他の作品には見られないような、純真そうなラッセル・クロウが忘れられません。
> 大人の魅力でしたね~。ダンとは正反対で、そんなまったく違うふたりだからこそ、彼らの対決が見応えあるものになってました。息子の使い方もよかったと思います。
そうそう、ダンの息子が大人になる物語でもあるなと思いました。太陽の帝国と似たような感じ。
> ラストの彼の行動というのは、おとなしく列車に乗ったことですよね?
部下を皆殺しにしましたよねぇ。
自分一人が生き残ることを優先させたのは、究極の悪だと思うの。
> 「L.A.コンフィデンシャル」もラッセルでしたっけ。好きな作品なのに思い出せない…。
> ホント、顔が覚えられないです(汗)
ラストに惚れた女性と他所の州に引っ越して行くんですよ。
他の作品には見られないような、純真そうなラッセル・クロウが忘れられません。
西部劇、全然しらなかったです。
観てみますね。