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映画「ラスト・ナイツ」観てきました

2015年 12月03日 00:05 (木)

前の二作はカラフルでありながらも陰鬱だった紀里谷作品。今回は色を排した白黒に近い映像ながら、どこか明るい印象を受ける相変わらず独特な世界を造り出していました。


ラスト・ナイツ
(C)2015 KIRIYA PICTURES
映画「ラスト・ナイツ
作品情報



忠臣蔵がモチーフになっているという情報だったので、江戸城松の廊下の「殿中でござる!」ってあのシーン(忠臣蔵はソレしか知らないんですゴメンナサイ)はどういう風になるのかなぁ、な〜んて思ってたんですが。
全然忠臣蔵なんかじゃなかったですよ。

もっと普遍的なこと、例えば国家のあり方とか、夫婦のあり方とか、人間の尊厳とか、師弟の関係とか。
これらの様々なテーマがちりばめられた、素晴らしいドラマだったと思います。
モーガン・フリーマンが出ているのが、そういう重厚な作品である証拠ってもんでしょ。

雪深い中世ヨーロッパのような架空の世界を舞台とした物語。
その世界観の表現のための偽の雪だと思っていたら、ロケ地のチェコでは異例の豪雪だったらしく、つまり本物の雪だったというのは驚きでした。
けど不思議とそんなに寒そうには見えなかったんですよねぇ。

主役のライデン(クライヴ・オーウェン)もバルトーク卿(モーガン・フリーマン)も良かったけど、敵ギザ・モットの忠実な部下イトーを演じる井原剛志の存在感が一番素晴らしかったと私は思う。
敵が強いほど主役が引き立つという図式がしっかり成り立っていました。

でも私が最も気になったのは皇帝かも。
いや、もちろん白髪まじりのヒゲが素敵だったというのもあるけど。笑
変に仰々しくなく、皇帝にしてはざっくばらん過ぎるくらいのふるまいで、何より眼力の鋭さが印象的。
本当に有能なボスってのは、ああいう存在感なのかもしれないと思わせる見事な造形でした。

字幕が大御所の戸田奈津子さんだったんですけど、【SWORD】が【刀】になってたのは、やはり監督の意向なんでしょうね。
英語の台詞の細かいところが知りたいので、レンタルになったらまたじっくり観賞したいと思います。

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テーマ : 映画館で観た映画
ジャンル : 映画

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わははは

2015年12月03日 19:56

>モーガン・フリーマンが出ているのが、そういう重厚な作品である証拠ってもんでしょ。
わはははは
笑いをありがとう。体に良い気がする。

クライヴ・オーウェンは大好きです。ああ、かっこいい❤


Re: わははは

2015年12月04日 19:56

コメントありがとうです、きたあかりさん。

> 笑いをありがとう。体に良い気がする。
> クライヴ・オーウェンは大好きです。ああ、かっこいい❤

地味だけどカッコいいおじさまたちが堪能できますよ。
こじんまりとはしてますが、見応えある完成度の高い作品だと思います。
レンタルになったら是非どうぞ。