のぼう様の美しい敵役を讃える その4
2014年 08月03日 12:10 (日)
のぼう様が田楽踊りを舞うシーンは、この作品のクライマックスです。そのため特典映像には、関白軍のシーンを抜いた田楽踊りのフルバージョンというのが収録されています。ですが、関白軍側からの視点でも、この田楽踊りを観ているシーンはクライマックスなのです。
石田三成に武功を立てさせたいがため、忍城主の成田氏長の内通を、関白秀吉は大谷吉継だけに知らせていました。つまり忍城攻めは、戦わずとも勝てる戦だったのです。けれどもそのことを知らない石田三成は、田楽踊りを舞うのぼう様を狙撃しようとします。必死でそれを止めようとする大谷吉継の形相が、まるでCGみたいに見え、かがり火を映し込んだ目がゾンビのようでコワイです。
真実を知らされた石田三成の表情も良いです。「撃て」と命ずるまでのわずかの間の葛藤が、手に取るようにわかります。それまでずっと不適な笑みを浮かべ、余裕をうかがわせていた彼の心が、丸裸にされたかのよう。「これでこの戦、泥沼となったぞ」の大谷吉継の言葉通り、先行きの見えない展開にハラハラさせられます。
石田三成に武功を立てさせたいがため、忍城主の成田氏長の内通を、関白秀吉は大谷吉継だけに知らせていました。つまり忍城攻めは、戦わずとも勝てる戦だったのです。けれどもそのことを知らない石田三成は、田楽踊りを舞うのぼう様を狙撃しようとします。必死でそれを止めようとする大谷吉継の形相が、まるでCGみたいに見え、かがり火を映し込んだ目がゾンビのようでコワイです。
真実を知らされた石田三成の表情も良いです。「撃て」と命ずるまでのわずかの間の葛藤が、手に取るようにわかります。それまでずっと不適な笑みを浮かべ、余裕をうかがわせていた彼の心が、丸裸にされたかのよう。「これでこの戦、泥沼となったぞ」の大谷吉継の言葉通り、先行きの見えない展開にハラハラさせられます。
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