映画「エヴェレスト」観てきました
2016年 04月10日 00:05 (日)
昨年から今年にかけて、登山をテーマにした映画作品がいくつか公開されましたね。高所恐怖症の私は、山に登ることには全く興味がありません。今回この作品を観に行ったのは、ある方への供養の気持ちがあったからです。
2008年の3月初めのことです。
群馬県にある赤城山の雪の積もった斜面を、私はスノーシューを履いて一直線に山頂を目指して登っていました。
天気は快晴で無風、ヒマラヤ登山にも耐えられる装備は、暑くもなく寒くもなくパーフェクトなコンディションです。
頂上から見渡した360度山々が続く景色は、私にとって驚きとともにいくらか不安を感じさせる物でした。
『こんなに高い場所にいるのに海が見えない』この思いが、瀬戸内海の水軍の血をひく私を不安にさせたのだと思います。
当初の私には雪山を登るつもりなど全くありませんでした。
スノーシュートレッキングをするのが目的だったのです。
ところがエベレスト登頂の経験もあるガイドの方が「まっすぐ登ればすぐですから」と、いとも簡単そうに言うので、その言葉に従い登ってしまったという訳です。
雪遊びが目的だったので、転んで雪まみれになってケラケラ笑う我々を、呆れたようにガイドの方は見ていました。
「本来は静かなはずの雪山に、こんなに笑い声がこだますのは初めてだ」とまで言われました。
私だって初めてでしたよ、あんなに雪に埋もれる経験は。
でも私はそれが目当てだったので、たっぷり雪遊びを堪能できて本当に満足でした。
雪を溶かして淹れた紅茶も美味しかった。
その前の週のスノーシュートレッキングは、吹雪の中でも催行されたということでした。
参加者曰く「吹雪の中のテントでお茶をするなんて、一生に二度とない経験ができて良かった」とのこと。
ガイドさんの言葉では「ヒマラヤの吹雪に比べれば大したことないですからね」だそうです。
残念ながら(?!)私の参加した回は、天気が良くて吹雪の体験はできませんでしたが、それでも南国生まれの私にとっては、良い思い出になりました。
そのちょうど半年後2008年10月1日の夕方のニュースだったろうと思います。
ヒマラヤ登山中の日本人3人が雪崩に巻き込まれて死亡、という知らせの中に見覚えのある名前を見つけ愕然としました。
そういえば「秋にまたヒマラヤに行く予定なんです」とガイドさんが言っていたような気がする・・・まさか・・・?え?本当に?同姓同名・・なんて訳ないよね?
8年をも経ての今さらですが、登山家でありカメラマンであった中村進さんのご冥福をお祈りします。
雪の積もった山に登るなんて経験が、自分にできるとは思ってもみませんでした。
一生の思い出をありがとうございます。
エベレストに登ってみたいと思う方はコチラを→
富士山に登ってみたいと思う方はコチラを→
高尾山で十分と思う方は両方ポチッとよろしくです。
あっっ、映画の感想忘れてた。岡田准一と阿部寛って、あんなに顔が似てたとは知らなかったわ。
(C)2016『エヴェレスト 神々の山嶺』製作委員会
映画「エヴェレスト 神々の山嶺」
作品情報
2008年の3月初めのことです。
群馬県にある赤城山の雪の積もった斜面を、私はスノーシューを履いて一直線に山頂を目指して登っていました。
天気は快晴で無風、ヒマラヤ登山にも耐えられる装備は、暑くもなく寒くもなくパーフェクトなコンディションです。
頂上から見渡した360度山々が続く景色は、私にとって驚きとともにいくらか不安を感じさせる物でした。
『こんなに高い場所にいるのに海が見えない』この思いが、瀬戸内海の水軍の血をひく私を不安にさせたのだと思います。
当初の私には雪山を登るつもりなど全くありませんでした。
スノーシュートレッキングをするのが目的だったのです。
ところがエベレスト登頂の経験もあるガイドの方が「まっすぐ登ればすぐですから」と、いとも簡単そうに言うので、その言葉に従い登ってしまったという訳です。
雪遊びが目的だったので、転んで雪まみれになってケラケラ笑う我々を、呆れたようにガイドの方は見ていました。
「本来は静かなはずの雪山に、こんなに笑い声がこだますのは初めてだ」とまで言われました。
私だって初めてでしたよ、あんなに雪に埋もれる経験は。
でも私はそれが目当てだったので、たっぷり雪遊びを堪能できて本当に満足でした。
雪を溶かして淹れた紅茶も美味しかった。
その前の週のスノーシュートレッキングは、吹雪の中でも催行されたということでした。
参加者曰く「吹雪の中のテントでお茶をするなんて、一生に二度とない経験ができて良かった」とのこと。
ガイドさんの言葉では「ヒマラヤの吹雪に比べれば大したことないですからね」だそうです。
残念ながら(?!)私の参加した回は、天気が良くて吹雪の体験はできませんでしたが、それでも南国生まれの私にとっては、良い思い出になりました。
そのちょうど半年後2008年10月1日の夕方のニュースだったろうと思います。
ヒマラヤ登山中の日本人3人が雪崩に巻き込まれて死亡、という知らせの中に見覚えのある名前を見つけ愕然としました。
そういえば「秋にまたヒマラヤに行く予定なんです」とガイドさんが言っていたような気がする・・・まさか・・・?え?本当に?同姓同名・・なんて訳ないよね?
8年をも経ての今さらですが、登山家でありカメラマンであった中村進さんのご冥福をお祈りします。
雪の積もった山に登るなんて経験が、自分にできるとは思ってもみませんでした。
一生の思い出をありがとうございます。
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あっっ、映画の感想忘れてた。岡田准一と阿部寛って、あんなに顔が似てたとは知らなかったわ。
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