日本映画「人魚伝説」1984年 観た

ブログDEロードショーへの参加です。割と面白かったですよ。メインは社会派ドラマで、それにホラーとサスペンスとファンタジーとエロスをミックスして、なかなか味わい深い作品になっていたと思います。反原発というモチーフも含まれているので、3.11の前のこの時期に観ておくというのもアリかと。



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夫婦でアワビを採って生計を立てている佐伯みぎわは
夫の啓介から殺人現場を目撃したと打ち明けられる
死体が上がらないことに不安を抱いていた夫のため
みぎわは自分が潜って確かめることにした
そこで彼女は命綱を引いているはずの夫が銛で胸を刺され
静かに海中に沈んでいく姿を発見してしまう
みぎわも水中銃で腕を撃たれ意識を失ってしまった
夫殺しの犯人に仕立て上げられたみぎわは
町の実力者の息子である祥平に助けられ小さな島へ逃亡する
Yahoo!映画より引用




どこかに和製キルビルというレビューがありましたけど、確かにそんな感じでしたね。
流血の様子が妙にリアルで、刺した刃物を引き抜いてから、ちょっと間があってピュ〜っと血しぶきが吹き出してくるのが面白かったです。
そうして白いフンドシが血に染まって最後には真っ赤になっていたのは強烈でした。
アレ本当に絵の具に浸したのかなぁ、赤いのに履き替えたとかじゃないよね。笑

終盤の「殺しても殺しても悪いヤツが出てくる、何人殺したら終るんやろ」のみぎわのつぶやきは、この映画が作られた時から30年を経た今でも、いやむしろあの時代以上に世の中の不条理を嘆く言葉のように感じられます。
いつまでたっても悪いことを企てるヤツらは減らない、いやむしろ増えているのかもしれない。
刺激的なエログロな描写に惑わされることなく、それを感じ取って欲しい作品だと思います。

ラストはみぎわが海に落ち、それまでのことが夢だったのか、あるいは逆に天国に行ったのか、どちらともとれる情景で終ります。
けれども私はやはり未来へ希望の持てる終わり方だったと思いたい。
小さな島に逃げ隠れた直後にみぎわが吐き気を催しているシーンがありました。
あれはきっとつわりだったのではないか、みぎわは夫啓介との子を身ごもっていたのではないか。
海に落ちたみぎわはかろうじて生き延びた、そう信じたいです。


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theme : 映画感想
genre : 映画

No title

和製キルビルですか~。血のりとかすごそうですね(汗)
社会派ドラマとしての面もしっかりしていたようで、観る人を選ぶタイプの作品なのが少しもったいないかも。
希望が持てるラストの解釈が良いと思います!

あと、だいちゃんのことは辛かったですね…。他のインコちゃんたちも寂しがっているでしょう。これからもだいちゃんとの思い出を大事にしてあげて下さい。

No title

和製キルビルというのもわかりますねえ……個人的には、白戸真理さんのすわった眼と白無垢は、ある意味キルビルをも超えている迫力があると思うのですが。

見終わって二日して思うのは、この作品、社会派ドラマというよりは「人間賛歌」なのではないか、ということです。あれだけ殺しまくって人間賛歌もないように思われるかもしれませんが、今一番記憶に残っているのがあの生命力の塊のような白戸真理の演技です。

エンディングの海の青さも印象的でしたね。

まだ自分の中で整理がつきませんが、見てよかった、見ないで終わるのはもったいない映画だと思いました。

Re: No title

コメントありがとうです、宵乃さん。

> 和製キルビルですか~。血のりとかすごそうですね(汗)

狭い和室が見事に真っ赤に染まってましたよ。

> 社会派ドラマとしての面もしっかりしていたようで、観る人を選ぶタイプの作品なのが少しもったいないかも。
> 希望が持てるラストの解釈が良いと思います!

リアルタイムで考えると、主人公みぎわは私と同じくらいの年齢なんですわ。
そういうのも含めると、むしろ今の観賞の方が受け入れられる作品だよなぁ、と感じました。

> あと、だいちゃんのことは辛かったですね…。他のインコちゃんたちも寂しがっているでしょう。これからもだいちゃんとの思い出を大事にしてあげて下さい。

お気遣いありがとうございます。
残り9羽、おそらくこれから毎年誰かが落鳥していくと覚悟はしてます。

Re: No title

コメントありがとうです、ポール・ブリッツさん。

> 和製キルビルというのもわかりますねえ……個人的には、白戸真理さんのすわった眼と白無垢は、ある意味キルビルをも超えている迫力があると思うのですが。

みぎわは海女だったので、彼女の生きる術がそのまま殺める術になっているのが、キルビルとは全く違いますよね。
銛を研いでいるシーンなどには、鬼気迫るものがありましたから。

> 見終わって二日して思うのは、この作品、社会派ドラマというよりは「人間賛歌」なのではないか、ということです。あれだけ殺しまくって人間賛歌もないように思われるかもしれませんが、今一番記憶に残っているのがあの生命力の塊のような白戸真理の演技です。

全く同感です。
現代ではなかなか考えられないことですけど、あのみぎわなら無人島で一人きりでも生きて行けそうな気がするんですよ。
そういう意味での生命力の強さは、ハンパないと思います。

> エンディングの海の青さも印象的でしたね。

海は生命の生まれた場所ですから。

> まだ自分の中で整理がつきませんが、見てよかった、見ないで終わるのはもったいない映画だと思いました。

私も、ポール・ブリッツさんのリクエストがなければ観賞機会のなかった作品だと思います。
ご推薦ありがとうございました。
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Author:ケフコタカハシ
半世紀を越える人生のほとんどを西洋かぶれで過ごしてきた主婦。ここ2年ほど山田孝之演じる実写版ウシジマくん中毒。「闇金ウシジマくんthe final」13回観ました。バイバイウシジマなんて言いませんからね〜!

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