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「土竜の唄」感想その5 ドシリアス岩城滉一

2014年 10月06日 13:36 (月)

数寄矢会の会長である、轟周宝を演じる岩城滉一はシリアス度100%です。舞台挨拶で三池監督から、演技なんてしてない主旨の発言があったくらい。つまりは素ってことでしょうな。強面の男たちを従えて歩く姿はまさにヤクザのドンです。

そんなドン轟周宝(岩城滉一)に殺気を放ったからと殴られるレイジ、思わず「あんたをつかまえたい、いつの日かその背中をとらえて越える。そして究極の男になりてえ」と啖呵をきります。このシーンは物語としてのクライマックス。よく見るとレイジと轟周宝だけでなく、この二人をじ〜っと見つめる月原旬の姿がしっかり写ってます。

月原旬は実は轟周宝の隠し子、その父親への思いはどれほど屈折していることでしょう。自分のことを、生まれついての外道、なんて表現するくらいですから。轟周宝に真っ正面からぶつかっていくレイジを、どんな思いで彼が見ていたのか、想像すると本当に切なくなります。
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テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

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