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エドガー・ライト&サイモン・ペッグ三部作感想

ミッション・インポッシブル最新作のベンジーに期待してます。

ホットファズ 俺たちスーパーポリスメン!
(C)2006 Universal Pictures International. ALL RIGH
映画「ホットファズ 俺たちスーパーポリスメン!
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観賞した順に以下の通り。
「ホットファズ 俺たちスーパーポリスメン」2007
「ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う」2014
「ショーン・オブ・ザ・デッド」2004

主演のサイモン・ペッグを一目見た時、シルエットがダニエル・クレイグに似ていると思いました。
背格好と頭の形、それと緊張すると少し耳が尖るところも。
耳の尖り方はダニエルの方が鋭いけれど、顔の筋肉の柔軟性はサイモンの方が上だと思う。
Y氏もそうだけど、コメディの得意な人はこの顔の筋肉が本当に柔らかいんですよねぇ。

例えるなら「ショーン」は喜怒哀楽の喜、「ホットファズ」は怒、「ワールズエンド」は哀。
そしてどれも皆楽しい作品で、この三つで喜怒哀楽全てが味わえます。
またどの作品を観てもビールが飲みたくなるの。それもイギリスのエールが。
私はそんなにビールは好きではないのですが、ペールエールとかアーバンエールとかは大好きなんですよ。
本場イギリスのパブで飲んでみたいものです。


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「アマルフィ」と「アンダルシア」見比べ感想

シリアス佐藤浩市を観てみました。序盤は良い人らしい温和な顔をしていたのに、正体を現す段になっての豹変振りが見事。目つきの鋭さというのか、顔の筋肉の緊張感というのか、例えて言うならダニエル・クレイグの耳が尖るのと同じ、表情筋の強烈な強張りを感じました。ほんのワンシーンのことだったのに、いや、本当にコワかったです。

アマルフィ 女神の報酬
映画「アマルフィ 女神の報酬
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佐藤浩市は「アマルフィ」にしか出ていなかったのですが、ついでなので続編の「アンダルシア」も観てみました。こちらは黒木メイサが良かった。やっぱりこの人は影のある役の方が似合いますよね。ミステリアスな雰囲気があの顔立ちに良くマッチしますわ。ラストになって初めて見せた額の傷跡は、なかなか素晴らしい演出だったと思います。

アンダルシア 女神の報復
映画「アンダルシア 女神の報復
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アマルフィとアンダルシアこの二つの土地の風景も見所なのですが、残念ながら「アマルフィ」の方はその美しさがあまり表現されていません。日本人受けするのは海沿いの街アマルフィの方だと思うのですが、私はスペインの乾いた大地アンダルシアも好きなのでその点では満足でした。

ストーリーとしても「アンダルシア」の方が私は好きです。織田裕二と伊藤英明の関係がなかなか良かった。哀愁漂う二人のイケメン中年男性が、お互いの腹を探り合いながらも、最後には理解し合って歩いていくラストが本当に清々しかったです。他に福山雅治や谷原章介と落ち着いたイケメンがゾロゾロ出てきますので、女性には特にオススメです。なるべく二作まとめてゼヒ是非。


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「魔界転生」新旧見比べてみた

旧作の見所はやはり沢田研二の天草四郎ですな。ストーリーがいくらか説明不足なので、何がなんだか分からないまま終りました。ピチピチに若い真田広之も、そんなに魅力的には感じなかったし。今の方が私は良いと思う。ま、フケ専ですからね、私は。この世の者ならぬ感のハンパない加工されたジュリーの金色の目が良いです。ジュリーファンにはきっとたまらない作品だったことでしょう。

魔界転生
映画「魔界転生
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新作には、同じようにこの世の者ならぬ感を主演の窪塚洋介に求めていたんですが・・・、アレレ?なんだか地味〜、影うす〜い、普通の人間っぽ〜い・・・。TOKYO TRIBEのンコイの方がよっぽどこの世の者じゃない感(というかいっちゃった感)があったと思う。けどこの作品の見所はソコじゃなかったんですね〜。いやぁ、全然違った意味で面白かったんですわ。私的には大満足でした。

魔界転生
映画「魔界転生
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そんなにいつも私はコメディ作品ばかり求めているのだろうかと、ふと自分の精神状態に不安を感じてしまいましたよ。何故ならこの「魔界転生」の新作に出ている役者さんたちが、皆コメディ要素0で真面目に演技をしているのが、と〜ってもカッコ良く見えたから。おいおい。

その筆頭が古田新太。山伏姿で長槍を手に立ち回りをする姿が本当に素敵。考えたらあの風貌で坊さんの衣装が似合わない訳がない。海辺の岩場という足場の良くない場所で、いくらかもたつきながらも果敢に槍をふるう様が本当にカッコ良かったです。

その次が佐藤浩市。確認してみたら、私が観た彼の出演作はどれもコメディばっかりだったの、ごめんなさ〜い。なのでこの作品でカッコ良くチャンバラしている彼がとても新鮮でした。何だか申し訳ないので、ちょっと彼のシリアス作品を観てみようと思います。

次が杉本哲太。最初は誰だかわからなかったんですよ、思いっきりチョンマゲ殿様姿でしたから。でも、しばらくしてから、ああっっ、あの名脇役のあの人だ〜っと気がついてビックリ。彼があんなに品の良いお殿様顔だったとは。さらには柄本明と睨み合うシーンもあり、その迫真の演技は素晴らしかった。暗闇に浮かび上がる二人が交わす視線には、火花が飛び散っているかと思いましたもの。

もう一人、冒頭の1シーンにしか出てこなかったのですが、國村隼も良かった。この人の時代劇観てみたかったんですわ。期待通り時代装束が似合っていて素敵でした。

筋立ても、徳川幕府の跡目争いというしっかりした軸があるので、観ていて分かり易かったです。旧作のファンが多いから、新作への批評は辛口になっているようですが、私は新作の方が映画としては完成度が高いと思いました。

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「フットルース」新旧見比べてみた

旧作は1984年、新作は2011年の物でどちらも私は今回が初見です。旧作の公開時にはサントラ版がベストセラーになっていたので、作中に使われている曲に関してはそれこそ耳にタコが出来るくらい聞きました。ただし好んで聞いていた訳ではない。なんとなくあまり自分の好みではないらしいことを感じ取り、映画にも音楽にも今まで少し距離を置いてましたから。

フットルース
映画「フットルース
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今回思いきって見比べのため二作まとめて観賞して、やっぱり距離を置いて正解だったと痛感しました。正直ノリの良い音楽とノリの良いダンス、ただそれだけの作品。新作の方が、主人公レンを始めとした登場人物を丁寧に描いているだけ、少しドラマとしての見所はあるかも。

フットルース 夢に向かって
映画「フットルース 夢に向かって
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低評価の一番の要因はヒロインのアリエルが私の最も忌み嫌う、寂しがりやの愚かな女だからというのはハッキリしてますな。ま、ティーンエイジャーだし改心したようなラストだったので我慢しましょう。あ、アリエルの母親は好感が待てましたわ。よくあんな娘を我慢強く黙って見守っていられるな、と感心しました。私だったら父親より先に引っ叩いてると思う。


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Shall We ダンス ? と Shall We Dance ? 見比べてみた その2

Shall we Dance? シャル・ウィ・ダンス?
映画「Shall we Dance? シャル・ウィ・ダンス?
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すぐさま続けてリチャード・ギア主演の「Shall We Dance ?」2005年を観賞。思ったよりオリジナルに近い形でのリメイクなのには驚きました。電車の窓から体を小さくしてダンス教室を見上げるジョン(リチャード・ギア)の姿がなかなか笑えます。

リチャード・ギアは全然タイプではないんだけど、とてもチャーミングですよね。赤い薔薇一本を手にして、タキシードでエスカレーターを上がって来るシーンではまさに、おおお〜〜っっっ!と心の中で一人どよめいてしまいました。いやホントカッコよすぎ、素敵すぎ、ケイン・コスギ。うわ〜ん(泣)ケイン・コスギのニンジャ・アベンジャーズ観たかったよ〜〜・・・・。あわわわ、落ち着け自分。

ヒロイン役の女性、いったい誰かと思っていたら、なんとジェニファー・ロペスだったとは。髪型や衣装で本当に誰だかわからなくなるくらい、とにかく美しいです。お別れのパーティでの彼女も、それまでひっつめていた髪を下ろしただけで別人のようでした。あんなに美しい女性だったなんて!またダンスもとても上手。てっきり社交ダンスのチャンピオンか何かかと思ってたんです。

そういう意味ではダンスシーンの美しさが日本のオリジナル版よりずっと素晴らしい。それら美しいダンスシーンを時々挟んで、退屈しないように組み立ててあるのもナイスです。上映時間も106分とサクサク進んでテンポが良い。そして何より主人公ジョンの妻がこれまたカッコいいんだわ。日本版の妻が弱い女代表だとしたら、こちらの妻は強い女の代表といったところ。

「結婚とは伴侶となる人の人生を見守っていくこと」という彼女の台詞が本当に心に響きました。夫の浮気を疑って探偵事務所を頼った彼女ですが、それはつまり浮気の芽を摘み取ったことになるんですよね。さすがデキる女はやることなすことソツがありませんわ。とまぁそんな訳で、日本版とハリウッド版どちらをもう一度観たいかと問われれば、即答でハリウッド版と私は答えるでしょう。

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Shall We ダンス ? と Shall We Dance ? 見比べてみた その1

Shall we ダンス?
映画「Shall we ダンス?
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まずはオリジナルの1996年諏訪正行監督作品「Shall We ダンス ?」から観賞しました。面白かったですよ。脇役がしっかりしてて。竹中直人に渡辺えり子だなんて、日本を代表するような二人の名脇役ですもの、面白くない訳が無い。「気持ち悪い」この言葉に、もう本気でお腹かかえてゲラゲラ笑ってしまいました。

ドラマとしても、主人公のサラリーマン杉山(役所広司)や傷心のダンス教師舞(草刈民代)の心模様も良く描かれていたと思います。けど諸々の演出がなんだかとてもノロノログスグスしていて、もっとスピードアップできなかったのかなと感じました。だって上映時間が136分もあるのよ。20年前と今では時間感覚が違うのでしょうか?

それに草刈民代がほとんど踊ってくれないのも不満。ダンス映画なんだからきちんと美しいダンスを見せて欲しかった。ひょっとして踊れないの?んな訳ないよね?いやあるのかな?バレエと社交ダンスは違うから?物憂げに立ち尽すだけの彼女の姿がそんなに美しいですか?踊るプロなら踊ってこそ美しいのが本当の美しさだと思うんですが。私の美的感覚がずれてるのかなぁ。

そして極めつけが私の最も嫌いな、寂しがりやの愚かな女の登場です。コレが出てきた時点でアウト。寂しいからと言って主人公の足を引っ張る妻、もうサイテーですわ。グレるティーンエイジャーの方がよっぽどマシでしょ。なのでこの作品は私の中ではサイテーランクです。



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チャン・イーモウ監督歴史ビジュアル三部作

なんだか知らないけど、放っておいた楽天のブログのカウンターが、最近やたら回るようになりました。エンタメ系はからきしだった楽天プログ、どこかしら改変でもあったんでしょうか。チョウ・ユンファの「王妃の紋章」のことに触れたので、そっちから昔の記事を引っ張ってきてみました。チャン・イーモウ監督の歴史ビジュアル三部作の感想です。

HERO(2002年)はコチラ

LOVERS(2004年)はコチラ

王妃の紋章(2006年)はコチラ

HERO と LOVERS は中古のDVDを購入しました。王妃の紋章は持っていません。でも HERO と LOVERS 観ると、王妃の紋章も観たくなるんだよねぇ。

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チョウ・ユンファとジョディ・フォスターの「アンナと王様」

チョウ・ユンファもわりと私のタイプの俳優です。「王妃の紋章」でのキンキラキンのターワン役はなかなか素敵でした。あの作品で見た豪華な衣装に負けないくらい威厳があって、且つ妙に色っぽい目をした彼なら、この作品でもきっと良い王様役を見せてくれるに違いないと期待していたのですが・・・。まずハゲじゃないからガッカリ。←いやコレは本当に重要なポイント、笑っちゃだめよ〜。

この作品も147分と長いです。でもミュージカルではありません。なのになんでこんなに長いんだ?大丈夫かな?退屈で途中で寝てしまうんじゃないか、という不安が見事に的中しました。美禿見たさにチョイスしたので、まずはそこんとこでアウト、モチベーションはだだ下がりです。

その他に何をポイントに絞って観賞するべきなのか、いつまでたってもつかめない。歴史的なこと、政治的なこと、王家の内紛、ファミリーの情愛、奴隷制の問題、女性蔑視の問題、戦闘シーンでのやや大掛かりな爆発など、エトセトラ〜エトセトラ〜エトセトラ(笑)とまぁ、とにかくアレもコレも盛りだくさんで、逆にいうと相当とっ散らかってるワケです。それで147分、良く寝ないで耐えたと自分で自分を褒めたいわ。

そうして頑張ってラストまで観通して、エンドロールに流れる歌の歌詞を見てようやく何がこの作品のポイントだったのかが判明しました。それはアンナと王様の恋模様です。う〜ん、確かにユル・ブリンナー&デボラ・カーの物では、そこの部分はありそうでなかった要素ではありますが、それをメインとして描くには147分も必要ないでしょ?

チョウ・ユンファの品の良い女たらし顔は、そういう要素にはピッタリだと思うけど、それが活かされていたのはラストの30分くらいじゃないかと。少しでもこの作品に興味を持った方には、チョウ・ユンファとジョディ・フォスターが出ていないシーンは早送りして観ることをオススメします。

アンナと王様
映画「アンナと王様
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「ミッション・インポッシブル」シリーズ4作まとめて観賞

画像は二作目の物↓です。評価は四作中一番低いようですが、ポスターの印象としてはコレが一番インパクトがあるかと思います。気のせいかいくらかレッドクリフっぽいですな。笑

M:I-2
映画「M:I-2
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例の如くシリーズのどこまで観たか、確認のため全部まとめて観てみました。1996年の一作目は確かに映画館まで観に行ったことは覚えています。二作目以降がはっきりしないのは何故?あのシリーズもこのシリーズも同じパターン。観たことがあるかどうか、確認してもやっぱり自信が持てない。ポツリぽつりと記憶に残っているシーンがあるので、一度は観たような気がするんだけど、なんで覚えていないんだろう。それはつまり私の興味感心がその程度だったってことなんでしょうね、きっと。

2000年のシリーズ二作目の監督は「レッドクリフ」と同じジョン・ウーです。終盤に向けて続く怒濤のアクションシーンは、香港系のアクション映画テイストということでしょうか。カーアクションやバイクアクションなど、大掛かりな物はとても見応えがありました。けれどもラストの主人公イーサン・ハントの肉弾戦はちょっと・・・。ただボカスカ殴り合ってるだけで、全然美しくな〜い。

「ラストサムライ」の時にも感じたんだけど、トム・クルーズってあんまり体の動きは美しくないのよねぇ。そういう意味では「今のシーン美しかったから、もう一回観たいわ!」というのが無かった。だから全然覚えてないんだと思います。

過去に一度観たかもしれない、と感じたポイントはバイクアクションのスタントの一人が女性のように感じたこと。今のライダーは女性だったんじゃないの?と感じた時に、あれ?前も同じこと感じたよな?と思ったことで、じゃやっぱり一度観てたんじゃん、と思い至ったという訳。つまり記憶に残ったのはソレだけってことですな。

2006年三作目からは音楽に昔の「スパイ大作戦」の物が多用され、オールドファンには嬉しい演出になっています。私もテレビシリーズを食い入るように観ていた一人ですから。導火線を使ったオープニング映像も、これぞスパイの物語という脳内イメージが喚起され本当にワクワクしました。

物語としては主人公イーサンのプライベートなどが盛り込まれていて、私的にはあまり好みではないのですが、このエピソードが次の作品にもつながっています。というか、二作目にあれだけ苦労して救い出した彼女はどうしたの?と余計な突っ込みをしたかったんだけど、そこはスルーしてあげるのが大人の対応なんでしょうね。笑

2011年の四作目は、これまでの三作品にはなかったコメディ要素が少し入ってきて、エンターテイメント性がいくらか増しているように感じました。三作目の終盤に出てきたキャラのベンジーがコメディ担当として再登場してます。もう一人の新しいキャラが分析官として登場したブラント。顔を見た瞬間から、この人ただの分析官じゃないなとピンときました。それくらいアクション担当オーラが出てたのよ。

その後ピンチに陥った時、鮮やかに敵を片付けてしまうブラントの様子に、ほ〜らやっぱりねと思ったのは私だけじゃない。イーサン・ハントも呆れた顔をしてました。「コイツ何者だ?」と心の声が聞こえてきたみたいで、可笑しかったです。

2015年夏に五作目が公開されるとのこと。ベンジーとブラントの二人が続投ということでとても楽しみ。少しずつチームメンバーが固まってきて、ようやく「スパイ大作戦」らしくなってきた気がします。脇役が良いと物語に厚みが出ますものね。新作でのブラントのコメディ担当度に一番注目したいです。四作目の「次は富豪の誘惑担当がいい」という台詞が絡んでくるかな?

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マリー・アントワネット関連映画まとめ観賞

池田理代子の名作漫画「ベルサイユのバラ」をリアルタイムで読んでいた世代です。アントワネット関連の映画を観ようと検索したら、結構あれこれあるのでせっかくだから全部まとめて観ることにしました。観た順に以下の通り。

A 「マリー・アントワネット」2006年 アメリカ
B 「王妃マリー・アントワネット」2006年 カナダ/フランス
C 「マリー・アントワネットの首飾り」2001年 アメリカ
D 「マリー・アントワネット恋する王妃」2006年 アメリカ
E 「マリー・アントワネットに別れを告げて」2012年 フランス/スペイン

マリー・アントワネット
映画「マリー・アントワネット
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Aはソフィア・コッポラ監督キルステン・ダンスト主演。叙情的な面が相当強く、アントワネットの孤独感がひしひしと伝わってくる作品。そのためいくらか退屈でもあるのが玉に傷。退屈することを最も恐れたというアントワネットの気持ちが、それにより逆に良く理解できるかもしれません。観賞するなら睡魔と闘う覚悟が必要です。

Bはフランス版大河ドラマのような作品で、かなり忠実に史実に沿った筋立て。アントワネットの王妃としての凛々しさや苦難を乗り越える強さのような物が感じられました。Aの後に観たため、孤独に耐えたからこその強さなのかも、という捉え方もできるかと思います。フランス制作の作品が、こういう風にプラスイメージのアントワネット像を描いているのが意外でした。ひょっとするとむやみにギロチンを使ってしまったことへの、罪滅ぼしでしょうか。それにしても、地元なんだからベルサイユでのロケくらいしても良さそうなもんですけど、背景の庭園がCGの合成なのがモロわかりなのは興ざめでした。

Cは題材がスキャンダルなだけに、エンターテイメント性が一番高かったと思います。でもこれもほぼ史実に近い物語、まさに事実は小説より奇なり、といったところ。この作品で描かれている、事件を起こしたジャンヌの動機が「アントワネットから一言でいいから言葉をかけて欲しかった」ってのは、他の作品を観た者ならそれは無理とわかるはず。また首飾りを売り払ったお金で、幼い頃住んでいた城を買い戻す、ってのもあまりに現代的な考え方で、所詮はアメリカ映画だな、というのが一番大きな印象です。

マリー・アントワネットの首飾り
映画「マリー・アントワネットの首飾り
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Dはアメリカで作られたアントワネットのドキュメンタリー。歴史家と思しき人たちの解説などもあり、歴史の勉強にはなりました。浪費するアントワネットのことを「クレジットカードを持った子どもと同じ」とか「アントワネットの最大のミスは絶対君主制から立憲君主制へ移行するチャンスを逃したこと」など情報として得られた物は多いです。そもそもこれがどういう向きに作られた作品なのか、すご〜く不思議だったんですけど、ひょっとして性教育用の教材か何かでしょうか?そっち系の情報もやたら詳しかったんですよ(笑)

Eはアントワネットを中心にした女性の三角関係の物語。アントワネットに仕える朗読係の女性が主人公のフィクション作品で、ドラマとしてはこれが一番面白かったと思います。バスティーユ襲撃の前後4日間の宮殿内の混乱の様子が丁寧に描かれていて、その視点も他になくとても興味深いものがありました。実際のベルサイユ宮殿内部で撮られていて、家具調度品のリアリティもパーフェクトです。特に分厚い木製ドアの質感といったら、感動的ですらありました。ダイアン・クルーガー演じるアントワネットの描かれ方も、王妃ではなく一人の人間としての面が強く出ていて、5作品のうち一番魅力的だと私は感じました。作品内容がいくらかドロドロした女の人間関係といえばそうですけど、だからこそよりドラマチックになるってもんでしょう。

マリー・アントワネットに別れをつげて
映画「マリー・アントワネットに別れをつげて
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全部観終わって感じたことは、さすが人類史上最強の女傑マリア・テレジアの娘だけある、なかなか根性すわった女性だったのねアントワネットは、ということ。また容姿だけでなく、人間的にも魅力的な女性でもあったということも。誰もが心引かれずにはいられない王妃、国母としてこれほど素晴らしい女性はいないはずなのに、どこで彼女の運命は狂ってしまったのか。

最後に、ベルバラのキャラの中で、私は最初オスカル様のファンでした。でも髪を下ろしてからの麗しさに、アンドレファンに転んだことを告白して、この項を閉めたいと思います。

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ヒゲハゲ満足度について

映画やドラマなどの映像作品において、ヒゲハゲ観察ポイントを★の数で表しました。ヒゲハゲが期待通りの場合の3★★★☆☆を標準とし、期待を上回ると4〜5、下回ると1〜2となります。本来ならヒゲハゲを期待できない作品(アニメを始めとした子ども向け作品、あるいは若者向け青春物語等)において、何かしら麗しいヒゲハゲが見られたなら★がつく場合もあります。

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プロフィール

ケフコタカハシ

Author:ケフコタカハシ
半世紀を越える人生のほとんどを西洋かぶれで過ごしてきた主婦。ここ2年ほど山田孝之演じる実写版ウシジマくん中毒。「闇金ウシジマくんthe final」13回観ました。バイバイウシジマなんて言いませんからね〜!

どーでもいい日常の記録
「チェックも縞のうち」


闘病記の
「女の終活日記」
もよろしく。

現在の主な観察対象:山田孝之、ジェイソン・ステイサム
初恋の禿:ユル・ブリンナー
初恋の髭:デニス・ウィーバー
初恋の髯禿:ショーン・コネリー
大きくなったらなりたい物:仙人
将来の夢:一人暮らし
今一番行ってみたい場所:グランドキャニオンとラスベガス、香港
将来の希望:山田孝之の美白ヒゲを拝むこと

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